この頃、何人かの海外のカウンセラーや
セラピストからセッションを受けていました。
その度に、疑問に思ったり、
残念に思ったことがあります。
それは、説教やアドバイスをされたこと。
1.そのアドバイス、リピートを遠ざけているかも
海外のカウンセラーやセラピストに
セッションを受けた時、
最初は話を聞いてもらえました。
何を話しても、うなずきながら聞いてくれて、
とても心地よかったのです。
でも、2回目からは
「あなたは〜〜した方がいいです。」
「〜〜してください。」
一方的に命令される感じで、
説教やアドバイスが続きました。
そして、次の回では、
前回アドバイスしたことを
やったかどうかのチェックです。
やっていないことがわかると、
露骨に嫌そうな顔。
話はあまり聞いてもらえず、
アドバイス、説得が主な内容でした。
結局次の予定を決めずに終わりました。
もうこの方のセッションは、
受けたくないと思ったのです。
2.アドバイスでは人は変えられない
カウンセラーの立場でも、
相談者の立場でも思うことは、
アドバイスでは人は変えられないということ。
人は自分で納得しないと変われません。
アドバイスを言われて、
その時はいいことを聞いたと思ったとしても、
思っただけでは何も変わりません。
または、
子どもに「宿題をやりなさい」と言ったら
「今やろうとしていたのに、
言われたからやる気をなくした」
という言葉がかえってくることがあります。
あれと同じで、人から言われたら
やる気をなくすこともあります。
それが人間というもの。
カウンセリングでは、
「〜をやった方がいい」と
押し付けられるのではなく、
ただ話を聞いて欲しいのです。
3.カウンセラーがコントロールできるのは自分自身だけ
カウンセラーは、
相談者の方の考え方や行動に
直接影響を及ぼすことはできません。
例えば、朝、鏡を見ながら
髪型や服装を整えることでしょう。
これと同じように、
カウンセラーが映し出した心の鏡で、
相談者の方が自分の心を映し出したら、
相談者ご自身で整えられるのです。
カウンセラーにできることは、
くもりのない鏡で、
相談者の心を映し出すだけ。
くもりのない鏡で心を映すとは、
ネガティブでもなく
ポジティブでもない心で
お話を傾聴することです。
カウンセリングでは、
相談者の方は無意識に
カウンセラーの望む話や態度を
しようとします。
カウンセラーが、
もっとネガティブな悩みの話を聞きたいのにと
思っていたら、それにあうような話をしたり。
「癒されました」と言ったら
カウンセラーがうれしそうにしたら、
ひとまずその通りに演じたりします。
だから、カウンセラーは
ネガティブでもなくポジティブでもない
真ん中の心で、
何を話しても受容してくれる環境を
作って欲しいなと思います。
その安心安全な環境の中で、
相談者の方は、自分自身の力で
悩みの根本原因を探し、
癒していくことでしょう。
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ありがとうございました。
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