カウンセリングをしていると、
「言っていることが支離滅裂でごめんなさい」
と言われることもあります。

 

頭の中は色々な情報が入り混じっていて
整理されていません。

 

悩み事を話している相談者の方も、
実は悩みの全体を把握できている人は

少ないです。

 

もしも、
「悩みの原因はこれで、今こんなことに
 困っていて、今後はこうしたい」
と理路整然としていたら、
悩んだまま立ち止まることはなく、
何かをしているはずだからです。

 

  1.悩みを明確にしなくてもいい?

 

 

カウンセリングでお話いただくのは、
もちろん悩み事です。

 

例えば、
「パートナーに挨拶しても無視されるのです。
 話しかけてもそっけない態度で。
 以前はこんなではなかったはずなのですが」

 

このような悩みを相談された時、
・いつ頃からそっけない態度になったのか
・毎日何回くらい話しかけるのか
・そっけない態度を取られたらどう思うのか
などを質問していくことでしょう。

 

おこっている現象は話せても、
細部の感情までは言葉にできないことも
あります。

 

無理に明確にしなくてもいいのです。

「なにかわからないけれど、
 モヤモヤして心が落ち込むんです」

 

仮にそう言ったとしても、
相談者は、悩みと向き合っています。

そのまま受容するだけです。

 

  2.カウンセラーができることは環境づくり

 

 

相談者の方は、
・ここまで話していいのだろうか
・どう言ったらいいのかわからないから、
 言わないでおこう
・こんなことを言ったら嫌われるかも

など、話しながらも葛藤しています。

 

カウンセラーが興味を持って、
感情によりそって、
相談者と同じ周波数で味わいながら
聞いていたら、安心して
混沌とした心と向き合い、
話そうとしてくれます。

 

そんな時にカウンセラーにできるのは、

話しやすい環境づくり。

 

・同じことを繰り返してもいい
・言葉にならなくてもいい
・何を言っても大丈夫

 

相談者の方がそんな風に思える
環境を作っていきます。

 

すべてを受け入れる愛の態度で、
相談者の思考を邪魔しない
声のトーンで伝え返しをしながら、
共感しながら傾聴をしていきます。

 

  3.共感とは、同じ感情を味わうこと

 

 

「共感しましょう」と言うと、
相談者の方の感情を予測しながら、
話を聞いてしまうことがあります。

 

「パートナーに挨拶をしても

 無視されるのです。」
この言葉をきいたときに


・悲しいだろうな
・さびしいだろうな
・腹立たしいだろうな

 

など、感情はいろいろと想像できます。


でも、この感情はカウンセラーの価値観から
出たものです。


相談者の方の感情は違うかもしれません。

相談者と同じ感情を味わえるように、
感情もきいていきます。


感情が言葉にならない場合は、
体の感覚をききます。

・胸がしめつけられる。
・息が苦しくなる
・心がザワザワする
など。

 

興味を持ちながら、
同じ感情を味わう努力をしながら
傾聴することで、信頼関係も深まり、
悩みの根本原因に一歩ずつ
近づいていくことでしょう。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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