カウンセリング養成講座の受講生から
質問をいただきました。
相談された内容をきいて、
賛成したり支持をしたりは
できなかったです。
ついついアドバイスしたくなりました。
それは傾聴ではないですよね。
1. ついついアドバイスしたくなる心理
例えば
「ついつい子どもを厳しく
しかってしまうのです。
大声で怒ってしまって、そして、
またやってしまった・・・と思うのです。」
という相談者。
カウンセラーが、子どもを厳しくしかるのは
感心できないと思っていると、
「子どもをしからないようにするには
どうしたらいいと思う?」
と聞きたくなったり、
「怒りの感情がわいてきたら、
ひとまずその場を離れた方がいい」
など、ついついアドバイスを
したくなるかも
しれません。
自分が悩んで、解決したことは、
その解決方法を伝えたくなるもの。
でも、相談者は解決方法を言われても、
うけとれません。
2. カウンセリングで聞くこと
共感して傾聴するのが、カウンセラーですが、
共感と支持することは違います。
相談者の考えに賛成でも、
反対でもいいのです。
カウンセリングは、
相談者に正しいことを教える場では
ありません。
解決方法を教える場でもありません。
子どもを叱ったときに
・今日も叱ってしまったとクヨクヨと
悩む人もいます
・少し時間がたつと叱ったことすら
忘れてしまう人もいます
・子どもの成長のために良いことをしたと
思う人もいます
出来事は同じでも、感じ方はひとそれぞれ。
相談者の方がどう感じているのかは、
カウンセラーにはわかりません。
悩みの出来事の中にある感情を
聞いていきます。
3. 感情を道標に、同じ世界を見る
悩みの内容を聞いた後に、どんな気持ちでしたか?
と聞いていきます。
そして、同じような感情になった出来事を
思い出してもらいます。
感情をたよりに、相談者の過去を
一緒に旅するイメージです。
心の扉がいくつもあります。
最初はなかなか開かず、表層の悩みしか
きけないことでしょう。
それは、相談者本人にも
わかっていないから。
何度かカウンセリグを続けていくことで、
心の扉が開いていきます。
それは、忘れていた過去の記憶
かもしれません。
気がついていなかった悩みの根本原因の
一部かもしれません。
カウンセリングで、話していくことで、
悩みを客観的な目で見られるようになり、
悩みの根本原因が徐々に見えてきます。
悩んでいることそのものを
認められるように
なっていくことでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
神戸正博公式LINE、始動
神戸を応援してくださっている方
に向けて運用している
ちょっと秘密でプレミアムなLINEです。
神戸の新プロジェクトや、
それにまつわる進捗の共有
神戸の研究の最前線情報なんかも
発信していきます。