カウンセラー養成講座の受講生から質問がありました。
カウンセリングをしていると、
なぜかその話題だけを避けていると
思うことがあります。
その部分に悩みの原因があるのでは?
と思うのです。
深掘りした方がいいですか?
1. なぜその話題を避けるのでしょうか?
相談者の方の悩みを傾聴していると、
微妙に特定の話題だけを避けていると
感じることがあります。
たとえば
「お父さんとの関係はいかがですか?」
と聞くと、
「幼い頃はよく遊園地につれていってくれた」
とか、
「一緒にキャンプに行った」
など楽しそうに話をするけれど、
「お母さんとの関係はいかがですか?」
と聞くとだまってしまう。
「いつも忙しそうだったので」
とか
「この頃はあまりしゃべっていないので」
などあきらかに話したくない
様子になる。
このような感じです。
客観的な目で見ていると、
母親との関係に何かあるのだろうなと
推測できます。
本人も、母親の話は避けたいと
うすうす気がついていることでしょう。
そして、無意識下では、
母親の話題を避ける理由もわかっています。
ただ、顕在意識は、
なぜ母親の話題をさけているのかは
わかっていないことが多いのです。
カウンセリングでは、相談者が、
さけようとしている話題は
あえて深掘りしません。
心の扉を開けるためには、順番があります。
無理ににこじあけようとすると、
心が傷ついてしまいます。
2. 同じような立場の人についてきいてみる
例えば
母親の話題をさけているようであれば、
職場の年上の女性上司との人間関係。
父親との話題をさけているようであれば、
職場の年上の男性上司との人間関係。
このあたりに問題が出ている
可能性があります。
職場での人間関係の話は、
表面的な問題です。
比較的話しやすい内容なのです。
話しやすいところから、聞いていき、
相談者自身に、自分のことについて
客観的に見てもらいます。
3. カウンセリングとは、気づきのサポートをするところ
カウンセリングでは、
悩みを望遠レンズで見るように、
遠くから、客観的に見ることが
目的の一つです。
カウンセリングでは
解決方法の提案はしません。
避けている話題があると、
カウンセラーが気づいても、
無理に深掘りせず、
「ここに何かあるのかも」
と相談者に気づいていただくように
サポートします。
例えば、
「母親との関係に何かあるのかも」
と気づいて、心の扉を開けられるのは
相談者本人だけです。
心の扉は、開く順番もタイミングも人それぞれ。
相談者自身が開いたいときに、
心の扉を開き、
悩みの根本原因に気づいていきます。
カウンセラーにできることは、
相談者が気づきが得られるように、
質問・傾聴を繰り返し、
見守るだけなのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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