「カウンセリングはアドバイスをするではありません。
傾聴するだけです。」
そうお伝えしても、どうしても
アドバイスをしてしまう人がいます。
なぜ、アドバイスをしない方がいいのかを
植物にたとえてみました。
1.カウンセリングとチューリップ
卒園式の日、娘が鉢植えのチューリップを
もらってきました。
小学校の入学式の頃に花が咲くから、
チューリップと一緒に
写真を撮って欲しいという
想いでプレゼントされたチューリップ。
その日から、日当たりの良いベランダに置き、
毎日お水をあげました。
そして、娘の小学校の入学式前日に
花が咲いたのです。
入学式の日は、うれしそうな笑顔の娘と
チューリップとで記念撮影をしました。
このチューリップ、花を咲かせるために
私たちがしたことは、
ベランダに置いたことと、
お水をあげたことだけ。
あとは、チューリップ自身の力で、
最適な時に自然に咲いたのです。
このチューリップを見て、
気がついたことがあります。
カウンセリングもこのチューリップと同じだなと。
そこでひらめいたのが「チューリップ理論」
相談者の心をチューリップにたとえると、
カウンセリングは日光や水などの環境。
適切な環境を用意すれば、
最適な時に自然に花が開きます。
まだ花開く時ではないのに、
無理に咲かせようと花びらをこじ開けると、
花びらが破れたり、
閉じなくなってしまいます。
花が壊れてしまうのです。
アドバイスとは、無理やり花びらを開く行為。
心が壊れてしまうかもしれません。
環境さえ準備すれば、
あとは時期が来たら自然に花開くのです。
2.昼間は開いて夜は閉じる
チューリップは昼間は開いて夜は閉じます。
これは心も同じ。
信頼できる人がいつもそばに
いるわけではありません。
いつも心を開いて、本音をさらけだしている
わけにはいかないのがこの世界。
時には防御も必要です。
カウンセラーの前では、
心を開き本音で語っている
かもしれません。
でも、他の場所では半分閉じた状態でしょう。
それでいいのです。
3.カウンセリングでアドバイスしそうになった時には
カウンセリングの場で、
「この人は今変わった方がいい。
問題を解決させるためにアドバイスをした方がいい」
こう思うこともあるかもしれません。
「あなたのためを思って言うけれど、
〇〇した方がいいよ」
このような言葉が浮かんできたら、
チューリップの花びらをこじ開ける
イメージをしてください。
花びらを無理にこじあけたら、
壊れてしまう。
そう気がついたら、
アドバイスをせずに傾聴の態度に
戻っていくことでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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