来談者中心療法を創始したカール・ロジャーズ
その来談者中心療法の中に、
「共感的理解」があります。
1.私たちの物事の見方
私たちは、同じ物事を、同じように見ていません。
自分の価値観のフィルターを通して見ています。
例えば、上司に怒られた時
・見込みがあると思って叱ってくれていると
感謝する
・なぜ自分ばかりを叱るのかと悲しくなる
・自分ばかりしかられて恥をかかされたと恨む
このように、解釈の仕方は人それぞれです。
上司に怒られたという事実は一つでも、
人の感情は千差万別なのです。
目の前の相談者は、
カウンセラーと同じ感じ方では
ありません。
「怒られた時にどう感じたのですか?」
そう聞いて、カウンセラー自身の
感情をいったん置いて、
相談者の内側の世界に入ります。
2.相談者の心と周波数をあわせていく
感情には、強弱があります。
「怒られた時に、とても悲しく感じました」
その悲しさにも、深い絶望だったのか。
相談者に質問して答えてもらい、伝え返しながら、
心の周波数をあわせていきます。
相談者も感情をきかれることで、
自分はこんな風に思っていたんだと
気がついていきます。
3.カウンセラーは心の鏡
私たちは、自分の価値観のフィルターで物事を見るのが
当たり前なので、自分の価値観に気づけません。
カウンセラーに
「上司に怒られて、とても悲しく思っている・・・」
と伝え返されて、初めて気がつくことが多いのです。
「あれ?なぜ自分は、
上司に怒られたら悲しくなるのだろうか」
そう思ったら、答えを探し始め、
悩みの根本原因を見つける
きっかけになることでしょう。
カウンセラーは相談者の心の鏡。
カウンセリングでは、カウンセラーは
自分の価値観を一旦捨てて、
相談者はどう思っているのだろうか?と
興味と関心を持って聞いていきます。
そして、相談者と同じ視点で、
同じ感情を味わうことで、
共感的理解に近づいていくことでしょう。
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