カウンセリングをしていると、
相談者に早く気づいてもらいたい、
行動変容をおこしてもらいたいと
思うことがあります。
たとえば
「どうしても後回しにしてしまうのです」
と言う相談者に、行動してもらいたくて
「まずは行動するしかないですよね」
とアドバイスをしても
「それできないから悩んでいるのです」
と言われてしまうことでしょう。
1. カウンセラーにできること
カウンセラーにできることとは
・自分のあり方を整える
・相談者との絆を深める
・傾聴する
・質問をする
この4つです。
相談者を変えることはできないのです。
2. カウンセラーのあり方を整える
カウンセラーのあり方を整えるとは、
中庸な心でお話をきくために
心を整えることです。
日々生活していると、感情が揺れ動きます。
相談者の悩みをきくことで、
カウンセラーの感情も揺さぶられます。
悲惨なできごとの話に悲しんだり、
理不尽な人の話に憤りを感じたり。
揺さぶられた感情のままで、傾聴をすると、
相談者もカウンセラーの感情に
引きずられてしまいます。
相談者の気づきを妨げてしまうのです。
カウンセラーは、感情が揺さぶられたとしても、
中庸な心に戻れるように、
日々心を整えていきます。
3. カウンセラーの影響外のこととは
カウンセラーの影響外のこととは、
カウンセラーには変えられない、
相談者にしかできないことです。
それは
・気づき
・癒し
・行動
のこと。
相談者に気づいて欲しくて、アドバイスをしたり、
答えを伝えても、相談者の心は動きません。
たとえば、
カウンセラーが、
「悩みの原因は母親」と気づいて、
「あなたの悩みの原因は母親ですね」
と伝えても、
相談者はさらに傷つくだけです。
カウンセリングの中で、
相談者が自分の心と向き合い、
話をしていくことで、
心の扉が開いていきます。
もしかして、母親が原因なのかも、と
気づいていきます。
大人になった相談者からみたら、
母親の許せない行動も一定の理解が
できるかもしれません。
あるいは、理解できないとしても、
そのまま許せるかもしれません。
傷ついている相談者を癒せるのは、
相談者本人だけ。
癒すことで、価値観がかわり、
見える世界も変わってきます。
見える世界が変わることで、
自然に行動も変わっていくのです。
カウンセラーにできることは、
信頼関係の中で、
全てを受け入れる中庸な心で質問し、
傾聴することだけです。
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