カウンセリングではアドバイスはしません。


お話を傾聴して、悩みの根本原因や
今後について一緒に考えていく場です。


そう注意書きに書いておいても、
カウンセリング中にアドバイスを
求められることがあります。

 

  1. カウンセリングでアドバイスを求められる状況とは

 

 

ある日のカウンセリングで

このような相談がありました。

 

「人にだまされて、2000万円の借金を

 背負ってしまったのです。

 どうしたらいいのでしょうか?」

 

どうしたらいいと言われましても・・・。
そう思うかもしれませんね。

 

私は「警察や弁護士に相談しましたか?」

とたずねました。
すでに相談されているとのこと。


直接的なアドバイスは、

警察官や弁護士の方なら
できるかもしれませんが、

カウンセラーにはできません。

 

警察にも弁護士にも相談して、
さらにカウンセリングに来る理由とは

何でしょうか。

 

それは、無意識に心の整理をしたいと

思っているからだと
考えられます。

 

「今、人にだまされて、

 借金2000万円を背負い、
 どうしたらいいいのかわからない、
 そう思っていらっしゃる・・・」

 

語尾をあいまいにしながら、

伝え返しをしていきます。

 

  2. 悩みを一緒に考える

 

 

カウンセラーが自分の知識や経験の中で
アドバイスをしても、

結果に責任が持てません。


一緒に考えていくという提案しか

できません。

 

伝え返しをして、

悩みを一緒に味わった後、
提案をしていきました。

 

私には、そこまで大きくだまされた経験もなく、
大きな借金を背負った経験もないため、
無責任なことは言えません。

ただ、私のカウンセラーとしての経験上、
目の前に起きていることは、その方の中に
答えがあることが多いのです。

一緒に心の整理、感情の整理をする時間を
とっても良いでしょうか

と。

 

  3. 感情の整理をして未来を見る

 

 

相談者は、悩みの1点のみを見つめています。


そして、最悪のことを考えて

さらに心が沈んでいきます。

 

この感情を整理するには、
悩みばかりを見ている状況から、
広い視野に変えること。

 

・どのような経緯で、悩みの状況になったのか
・周りには誰がいて、どのような対応を
 していたのか
・いつ頃からそのような状況になったのか
・悩みの事態になる前はどのような状況だったのか
・過去に同じようなことはあったのか

など。

 

悩みの全体像を俯瞰した目で見られるように
質問を変えていきます。


悩みを解決できるのは、相談者のみ。


カウンセラーにできることは、

悩みをいろいろな方向から見る

サポートのみ。

 

・知らないから教えていただこう。
・興味を持って傾聴していこう。
・一緒に考えていこう。

 

そう思いながら傾聴することで、
アドバイスをしたいという欲求も、
アドバイスを求められてあせることも
なくなっていきます。

 

傾聴の愛の態度で、

相談者の悩みに
向きあえることでしょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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