カウンセリングがどのように進むのかは、
相談者の方次第でしょうか?
それともカウンセラー次第でしょうか?
1. カウンセリング中にカウンセラーの心の声が出てくる
「資格を取ろうと今まで頑張ってきたのですが、
もうやめようと思います。
今後何をしたらいいのかなと。
私に使命ってあるのでしょうか。」
このような相談を受けたら、どう答えますか?
ここ3年ほど、資格を取ろうと思い、
働きながら、睡眠時間を削り勉強をしてきた
とのこと。
今まで頑張ってきたのだなと思うと
「今まで頑張ってきたのだから、
もう少しあきらめずに頑張ったらいいのでは?」
そう励ましたくなるかもしれません。
「あなたのためを思って言います」
という内容は、カウンセラーの思いや意見
であることがほとんどです。
この
「もう少しあきらめずに頑張ったらいいのでは?」
というのもカウンセラーの意見。
相談者の思いではありません。
そして、事実でもありません。
カウンセリングは、相談者の話を傾聴し、
悩みの根本原因を一緒に探していくところ。
カウンセリングで、カウンセラーの思いや意見、
アドバイスを伝えると、表面的な相談事を
なんとかする方向へと変えてしまうのです。
2. カウンセリングの方向性を決めるもの
カウンセラーが
「資格試験をあきらめずに頑張り続けた方が
いいに違いない」と思ったとしたら、
その気持ちは、声色や態度、質問の内容に
反映されていきます。
意見を言ったり、アドバイスをしなかったとしても、
質問の内容に、カウンセラーの気持ちが
入っていきます。
・あきらめずに挑戦するためには
どうしたらいいと思いますか?
・モチベーションを維持するために、
何か良い方法が思い浮かびますか?
など、資格試験をあきらめずに
挑戦し続ける方向に向かうのです。
結果として、目の前の資格試験の件は
悩みが解決するかもしれません。
でも、悩みの根本原因はそのままです。
また同じような場面で同じような悩みが
生まれてくることでしょう。
カウンセリングで着目するのは、
悩みの内容よりも、
その奥にある感情など。
なぜ資格試験をあきらめようと思ったのか。
そこに悩みの根本原因につながるヒントが
隠れています。
3. 未来を信じる心が癒しに導く
カウンセリングでは、カウンセラーの心の声によって
カウンセリングの方向が決まります。
カウンセラーが、相談者の未来を信じていたら、
相談者に興味を持って話をきけることでしょう。
悩んでいる相談者を見て、
未来を信じられるのは、
カウンセラー自身が自分の未来を
信じているから。
そして、カウンセラーが日頃から、
自分の心の声をきき、自分にとって
・何が楽しいのか
・何が好きなのか
・何が心地よいのか
がわかっていると、人に何と声をかければ
心が心地よくなるのかがわかってきます。
カウンセリング中の
「資格試験はあきらめよう。
そう思われている・・・」
という伝え返しの言葉の中にも、
「あなたの明るい未来を信じている」という想いが
のっていきます。
相談者の未来を、相談者以上に信じている
カウンセラーの気持ちが、
カウンセリングを明るい未来の方向に
導いていくことでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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