子どもに何かを言う時や、
部下や年下の人に何かを頼む時に、
ついつい「〜しなさい」「〜してほしい」に
なっていませんか?
そして相手が思ったように動いてくれず、
怒りの感情がわくこともあるでしょう。
1. 「〜しなさい」にひそんでいる感情
たとえば、散らかっているおもちゃを
片付けてほしいと、子どもに言う時、
「ごちゃごちゃと散らかっているおもちゃを
片付けなさい」
「終わったものを片付けてから、
次のことを始めなさい。
テーブルの上がおもちゃだらけに
なってしまうでしょ。」
こんな風に言っていませんか?
実はこの「おもちゃを片付けなさい」
の言葉は、
「あなたがおもちゃを片付けなさい」と
言っているのと同じ。
一方的に相手を変えようとする
ニュアンスが含まれています。
一方的に押し付けられると、
心理的リアクタンスが発動して、
無意識に反発したくなるのです。
心理的リアクタンスとは、
制限されると反発したくなる
心理のこと。
たとえば、宿題をやろうとしていた時に
「宿題をやりなさい」と言われると、
とたんにやる気がなくなる、
あの心理です。
そんなことを言われたって、と
天邪鬼のような感情が
わいてきてしまうのです。
では、本音をさらりと伝えて、
やってもらうには
どうしたらいいのでしょうか?
2. Meメッセージで伝えてみる
「あなたが〇〇しなさい」と言われると、
押し付けられたと感じるのですが、
「私が〇〇だと思っているので、お願いしたい」
と言われる気持ちが変わります。
お願いされたのだからやろうか、
という気持ちになってくるのです。
「私には、この部屋が散らかっているように
見えるので、片付けてほしい」
「私には、あなたの声が大きく感じるので、
声を小さくしてほしい」
など。
「私は〇〇なので〜してほしい」
そう伝えることで、押し付けではなく
お願いになります。
3. どうしてやってくれないの?に含まれている感情とは
本音を言った後、その通りにならない時に、
言ってしまいがちなのが
「どうしてやってくれないの?」でしょうか。
もしも逆の立場で、
「どうしてやってくれないの?」
と言われたら、答えにくいのではないでしょうか。
なぜかというと、「どうして〜」の中には、
相手をとがめるニュアンスが含まれているから。
「どうして〜」と言われたとたん
「そんなことを言われてもね・・・」
という気持ちがわいてきます。
たとえば
「私にはこの部屋が散らかっているように
見えるので、片付けてほしい」
と伝えても相手が動かなかったら
「なにか理由があるのかな?
聞かせてほしい」と
理由をきいてみましょう。
お互いに本音で話すことで、
自分の本音も、相手の本音も尊重した、
第三の案を模索できることでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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