カウンセラー養成講座の受講生向けに
行っているお茶会で相談がありました。
深く悩まれている相談者から
「もう限界なんです」と言われて、
このままどうなってしまうのだろうかと
恐怖を感じました。
というものです。
1. カウンセラーの心が動揺する瞬間とは
相談者が深く悩まれている様子で、
これ以上は無理ですとか、
もう限界なんですと言われた場合
・相談者に何かあったらどうしよう
・自分には何もできない
など、絶望や恐怖を感じてしまうことも
あるかもしれません。
2. 不安や恐怖はどこからくる?
相談者のお話をきいて、
不安や恐怖、絶望などを
感じているとしたら、
それはカウンセラー自身の
心の中にあるものです。
相談者の悩みをきいて、
カウンセラーの中にある
経験や価値観から
感情が引き出されていきます。
その反応が不安や恐怖、
絶望などの感情に
なっていくのです。
心が動揺すると、
相談者に何を言ったらいいのか
わからなくなることもあります。
私がカウンセラーとして
セッションを始めたばかりの頃
このような相談者のお話をききました。
「姉が自殺しました。
何日か連絡とれなかったので、
部屋を訪ねてみたら、
血まみれの中で倒れていたのです」
そのお話をきいた時、私は恐怖を感じました。
どう反応したらいいのか
わからなくなってしまったのです。
この話だけでは、
相談者のお姉さんが自殺した話と、
相談者の悩みがどう関係しているのか、
まったくわかりません。
しかし、
カウンセラーが恐怖を感じてしまうと、
恐怖の部分に視点が固定されてしまい、
その先に進めません。
相談者の言葉で動揺したとしたら、
まずは動揺している自分に気がつきましょう。
そして、そっと深呼吸をして
心を整えていきます。
3. 相談者の未来を信じる
私は、「人は悩みを解決する方法を知っている」と
深く信じています。
そして、「人はそのままで素晴らしい」と
思っています。
悩んでいても素晴らしいのです。
そう思えるようになると、
相談者の悩みを、
なんとかしなくてはいけない、
という気持ちもなくなります。
どうしたらいいのいかと
あせる心もしずまっていきます。
カウンセラーが静かな湖のような心で
相談者に接してくと、
相談者の心もしずまっていきます。
そして、今起きている悩みよりも
一段深いところまで見えてくるのです。
何が自分を悩ましているのだろうか、
過去のどのような問題が
今の悩みを引き起こしているのか、など。
相談者が、
自分の価値観はどのような経験から
作られたのかを見ることで、
悩みの根本原因をつかむヒントが
見えてくることでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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