カウンセラー養成講座の受講生向けに
行っているお茶会(質問会)で
このような質問がありました。

 

ある相談者さんで
「周りの人から何を考えているのかわからないと
 言われるのです。
 感情を出した方がいいのかなと思うのですが、
 出し方がよくわかりません」
という方がいます。
どのように接したらいいでしょうか?

 

とのこと。

 

  1. 感情を出したいけれど、出せないというお悩み

 

 

感情を出したいけれど、
自分自身が何を考えているのかわからない。
そのような場合は、
自分自身の体の感覚もわからないことが多いです。

 

私のカウンセリング手法の一つ、
リリースカウンセリング。
意識していなかったものを受け入れて
認めるものなのですが、
その中で体の感覚を感じてもらう
というものがあります。

 

リラックスして、体の感覚を感じて
もらうものです。

 

たとえば、足の裏の感覚を感じてもらいます。
・床から押されている感じ
・床が冷たい
・靴下が触れている感覚
など、なんらかの感覚があるはずです。

 

でも、自分の感情がわからない人の場合、
この体感覚も、よくわからないと言います。

 

人の潜在意識と身体意識はつながっていると
いわれています。


体感覚がわからない場合、
潜在意識からの情報も身体意識からの情報も
フタがされていて届かないのかもしれません。

 

あっ、足の裏の感覚を感じていないのだと
知るだけでも、自分を知る第一歩です。

 

足をさすって、足にも感覚があるんだと認識して、
再び床の感覚を感じることで、
身体感覚のフタに気づくことでしょう。

 

  2. 何度も繰り返す悩みのタネのありか

 

 

何度も繰り返す悩みのタネは、
10歳くらいまでの幼少期の経験にあることが多いです。
・両親との関係
・周りの大人との関係
・友だちとの関係


カウンセリングの中で、このあたりのことを聴きます。

 

感情表現が苦手な場合、
「だれからも気に入られたい」
という気持ちが隠れているかもしれません。


・親のしつけがきつかった
・親に過度な期待をかけられた
・親が病気などでなんでも自分でやっていた
・両親がよくけんかをしていたので
 自分が兄弟を守っていた
など、甘えられない環境で、
無理やり大人になろうとしていたのかも

しれません。

 

お兄ちゃんなんだから、
お姉ちゃんなんだから、
もう子どもじゃないんだからと言われて、
甘え方がわからないまま育った。

 

もしかしたら、

そのような経験があるのかもしれません。

 

  3. 甘え方を教えるのがカウンセラーの役割ではない

 

 

相談者が、幼い頃の記憶をたどっていき、
「甘え方がわからないまま大人になったんだ」
と気づいたとしても、
甘え方を教えるのがカウンセラーの
役割ではありません。

 

カウンセリングをかさねて、
悩みのタネに気づき、
相談者自身の力で解決していくのを見守るのが
カウンセラーの役割。

 

相談者の成長の過程を見守るのが、
カウンセラーの役割なのです。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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