カウンセリングの基本といえば、傾聴です。
傾聴というと、ただ話を聞くだけだと

思っていませんか?

 

  1. 同じ事柄でも、受け取る意味が違うことがある

 

 
私たちは、自分の色メガネで世の中をみている。
このような言葉を聞いたことはありますか?

例えば、こんな寓話があります。

 

 

旅人が、建設現場で作業をしている人に
「何をしているのか」と質問しました。

1人目の作業員は、「レンガを積んでいる」
と答えました。
2人目の作業員は、「壁を作っている」
と答えました。
3人目の作業員は、
「大聖堂を造っている。神を讃えるためにね」
と答えました。

 

同じレンガを積むという仕事。
ただレンガを積んでいると考えているだけならば、
「今日もまた重労働なのか、
 別の仕事にうつりたいけれど、
 転職先を見つけるのも大変そうだしな・・・」
と悩んでいるかもしれません。

 

大聖堂を造っていると考えているならば、
「今日も最高の仕事が待っている。
 楽しくて仕方がない。
 こんなに素晴らしい仕事ができて、幸せだ」
と思っているかもしれませんね。

 

同じ事柄でも、人によって、
受け取り方が違うのです。

 

  2. 相談者の話をきいて、「それって悩みごとですか?」と思ったとしたら

 

 

相談者の話をきいて、
「それって悩むことかな」と
思うようなこともあるかもしれません。

カウンセラーにとっては、
悩むほどのことでもないことが、
相談者にとっては、深刻な悩みなのかも
しれません。

 

そんな時に、
「悩まなくても大丈夫ですよ」
とか、
「こうすれば解決しますよ」
と言いたくなるかもしれません。

 

でも、相談者が求めているのは、
表面的なアドバイスではありません。

傾聴とは、ただ話をきくことではなく、
相談者の価値観を聴くことなのです。

 

  3. 教えてもらうという態度できく

 

 

カウンセリングで1時間お話をきいたところで、
相談者のそれまでの人生や考えや、
価値観はわかりません。

 

たとえば、
「物事を先延ばしにしてしまう癖があるのが、
 悩みです。」
そう言われたとしたら、

「時間を作ってやればいいだけなのでは?」
と思うかもしれません。

 

でも、相談者は、この「先延ばしをしてしまう」
という言葉の裏に、
カウンセラーが持っている感情や価値観とは
違う何かを持っていることが多いです。

 

「私は、何も知らない。だから教えてもらう」
という態度で、
すべてを包み込む優しさを持って、
相談者が話す言葉とその裏にある価値観を
聴いていきましょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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