「カウンセラーとして活動していて、
 達成感を持てる瞬間はいつですか?」

先日、このようにきかれました。

カウンセラーにとって、達成感とは・・・

 

  1. その言葉、相談者のためになっている?

 

 

悩んでいる人を癒したい。
悩んでいる人を1人でも多く救いたい。


そんな思いを強く思っていると、
やってしまいがちなことがあります。

 

それは、アドバイスをしてしまうこと。

 

60分間相談者の悩みをきくと、
その方はネガティブなことだらけで、
今すぐになんとかしなくてはいけない。

 

そんな風に見えてしまうかも

しれません。

カウンセリングは傾聴が基本。


カウンセラーの経験や

知識を開示する場では
ありません。


カウンセラーはアドバイスをしません。

そうわかってはいても、
相談者に話したくなることがあります。
それは、
相談者にこれを伝えないと
大変なことになってしまうと
カウンセラーが思った時。

 

今大変な状況だから、
こうした方がいい、
ああした方がいいと
言ってしまいがちです。

 

そして、
「相談者のためになることをいろいろ言えた。
 これで救うとこができた。」という
達成感を持つのです。

 

  2. その達成感の裏に秘められた真実とは

 

 

カウンセラーが、
「今日はいいカウンセリングができた」
と思って達成感にひたっている時は、
しゃべりすぎのサイン。

 

相談者の悩みの内容をきいて、
・何かが足りない
・わかっていない
・欠けている
と思っているのです。

 

「相談者が悩みをもっていても、
 何かができていても、
 できていなくても、
 あるがままですばらしい」
というのが、カウンセラーの愛。

 

カウンセラーが、
何かアドバイスをしなくては

という気持ちが
湧き上がったときは、
アドバイスを言う前に、
その気持ちに気がついてほしいのです。

 

今、愛の状態ではなく、
「言わなくてはいけない」という
欲にとらわれている状態だ。


愛の状態に戻れというサインが出ている。


そう気づいて、傾聴の態度に

戻っていきましょう。

 

  3. なぜカウンセリングではアドバイスをしないの?

 

 

カウンセラーが相談者にアドバイスをして、
相談した悩みが解決したとしても、
根本の原因は解決できていないのです。

 

また同じような悩みを

繰り返すことになります。

 

また、問題の解決方法はひとそれぞれ。


カウンセラーにとって

良い方法であったとしても、
相談者にとっては良い方法では

ないのかもしれません。

 

私が、カウンセラー養成講座の中で、
しつこいくらいに言うのは、
「アドバイスはカウンセラーの仕事では

 ありません」
という言葉。

 

なぜ私が、そんなことを言うのかというと、
かつて悩んでいたときに、
カウンセリングに行って、さらに傷ついたから。

 

いろいろとアドバイスをされて、
さらに落ち込んで、心を閉ざした経験が
あるからなのです。

 

カウンセラーが達成感を持てるのは、
カウンセリングをしてからずっと後。
1年後や2年後に、
「あの時のカウンセリングで救われました」
といってもらえることもあります。

 

カウンセラーは
自分自身を認める力も

育てていきましょう。

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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