私は、カウンセラー養成講座の皆さん向けに
お茶会という名の、オンラインの質問会を
行っています。

 

その中でこんなご質問をいただきました。

 

「難しい相談内容の相談がきたら、
 断りますか?どうやって対応しますか?」
とのこと。

 

  1. カウンセラーにとって難しい内容とは?

 

 

私にとって、カウンセリングが難しい場合とは
相談者が通院していて、薬を飲んでいる場合。

 

・お医者さんの治療計画を邪魔したくない
・シナプスを操作するような薬を飲んでいる場合
 心の世界に入っていくのが難しい

 

こんな理由から、精神科に通院していたり、
投薬治療されている方のカウンセリングは
お断りしています。

 

それ以外の方は、相談内容が

どのようなことでもお受けします。

 

もちろん、お話を伺っていて、
「難しい」と思うこともあります。


でも、その「難しい」は傾聴できていない

サイン。

 

「難しい」と思うのはなぜでしょうか?

相談者のお悩みを解決する方法を、
考えているときですよね。

 

「難しい・・・」と思っている自分に

気づいたら、
「愛を持って傾聴する態度」を

思い出す努力をします。

 

  2. カウンセラーは、問題を解決する人ではない

 

 

自分の知識や経験から

アドバイスを導き出して、
相談者の問題を解決しようとしたら、
そうとう難しいでしょう。

 

「どうしたらいいですか?」
と言われただけで、
なんと答えたらいいのかと
怖くなってしまいます。

 

カウンセラーは問題を解決する人ではなく、
なぜその悩みを持ったのかを

一緒に考える人。

 

相談者と一緒に、
相談者の悩みの内容を

イメージ化する人と

いえるかもしれません。

 

  3. 相談者と一緒に、人生劇場を見る感じで

 

 

よく、「相談者になんて質問したらいいですか?」
と受講生にきかれます。

 

相談者に、いい気づきを

持ってもらえるような
質問ができたら、

解決が早いかもしれません。

 

でも、なんて質問しようか?

と思っている時点で、
傾聴の態度からはずれています。

 

私は、相談者の悩みのシーンを
一緒にイメージするために質問します。

 

「上司から、ネチネチといじめられるのです」
という悩みだとしたら

「何歳くらいの上司ですか?」
「男性ですか?女性ですか?」
「どのように言われるのですか?」
「周りには何人くらい人がいるのですか?」
「そのように言われる人は、

 ほかにもいるのですか?」

など、


相談者が上司からいじめられているシーンを
相談者と同じ目線で見られるように

聞いてきます。

 

テレビドラマのシーンを

説明してもらう感じです。


心の中で、そのシーンを

イメージしていると、
知りたいことがでてきます。


知りたいことを質問して

聞くのです。

 

だから、何を質問しますか?

というのは、
「わからないことを教えていただくための

 質問です」
ということになります。

 

相談者と同じシーンを再現して、
一緒に考えていく。


そして、相談者が何かの気づきを

得ていくのを見守ります。

 

相談者は、カウンセリングの中で

気づくことは
ほとんどありません。

 

カウンセリングの中で話した内容を、
家に帰った後も、

相談者の頭の中で吟味して、


ある時ふっと気づきが、

直感として降りてくる。

 

そして、なぜ悩んでいたのかが、

腑に落ちてくる。

そんな感じです。

 

問題のタネに気づくと、
その後同じようなことが

おこったとしても
相談者ご自身で、解決できるように

なっていくのです。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

神戸正博公式LINE、始動

 

神戸を応援してくださっている方

に向けて運用している

ちょっと秘密でプレミアムなLINEです。

 

神戸の新プロジェクトや、

それにまつわる進捗の共有

 

神戸の研究の最前線情報なんかも

発信していきます。

 

line_btn