カウンセリングをしていると、
いろいろなお悩みをうかがいます。
中には、「それは悩みではない」
といいたくなることも
あるかもしれませんね。
悩みはこんな風につくられていくということを
事前に知っていると、
より中庸な心で相談者のお話を聞けるようになります。
「このままではいけない」と思っている
相談者がきました。
1. どのような悩み?
たとえば、こんな相談がありました。
「かわいくなりたいのです。
でも、何をやってもうまくいかなくて。
どうしたらいいのでしょうか。」
目の前に座っている女性は、
20代前半くらいの若い女性。
服装も髪型もメイクもバッチリ。
ネイルもしていて、
とても気を配っていることが
わかります。
そして、とてもかわいいのです。
メイクしなくても、
かわいいのだろうなと思う女性。
こんな時、ついつい
言いたくなってしまうのではないでしょうか。
「何を言っているの?大丈夫、
あなたはかわいいよ」と。
でも、それでは本人にとって、
解決にはなりません。
2. なぜこのような悩みが?
どこからみてもかわいい女性。
おそらく他の人が見ても
かわいいと思うだろうし、
他の人も「かわいい」と言うだろう
と思うような女性。
なのに、なぜ自分を
「かわいくない」と思うのでしょうか。
それは、親から「かわいくない」
と言われていたからの可能性が高いです。
他の誰が認めてくれても、
ほしい愛の形ではないのです。
相談者がほしい愛の形は、
親から「かわいいね」と言われること。
でも、相談者本人はそのことに
気がついていません。
ほしい愛の形が得られるまで、
無意識はかわいいを
追い続けてしまします。
ほかにも、
・もっと収入をあげていかないといけない
・もっと地位を獲得しなくてはいけない
といった思いで、
過剰な競争心をもち、周りと比べて
自分なんて全然ダメだと
劣等感をいだいている人がいます。
この悩みのタネも、
親から認めてもらえなかったから。
・親が、他の兄弟姉妹をほめて、
自分をほめてくれなかった
・親から「なんでこんな子が生まれたの」
と否定された
そういったことが原因の場合が、
多いです。
3. どうすれば癒されるのでしょうか
ありのままの自分を認めることができない原因は、
親から認められなかったからだろうと
予測がついたとしても、
カウンセラーが相談者にそのまま
伝えることはありません。
カウンセラーが予想した原因をつきつけても、
お客様は癒されることはありません。
逆に傷ついてしまいます。
カウンセラーは、相談者本人も忘れている
悩みの根本原因を一緒に探していきます。
心の中の奥深くの、幼い頃の記憶を
少しずつ掘っていきます。
1回のカウンセリングで解決することは、
ほとんどありません。
何度もお話をうかがい、
相談者に思い出してもらいます。
カウンセリングの場で思い出すのは、
難しいかもしれません。
カウンセリングが終わり、
家に帰ってくつろいでいる時間や、
お風呂でくつろいでいる時に
ふっと思い出すのです。
そういえば、幼い頃に親に
こんなことを言われたような気がする・・・と。
思い出すと、傷ついた幼い頃の
自分に気づき、悩みの原因が
ふにおちていきます。
悩みの大元の原因がわかると、
同じ悩みが頭に浮かんだ時に、
たとえば、
「あっ、お母さんにかわいいねって
いわれたかったんだよね。
よしよし」
と自分自身を受け入れて、
いやすことができるのです。
悩みの原因がわかれば、
カウンセラーや周りの人に、
「この悩みどうしたらいいのでしょうか?」
ときかなくても、
自分でいやしていけることでしょう。
本日もお読みいただき
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