「カタリスト養成講座」と
「ホームカウンセラー養成講座」の受講生さんと
毎月1度お茶会を行っています。
以前はカフェに集まって
お茶を飲みながらの会だったのですが、
今はzoomでつながってのお茶会。
お茶を準備して、
ビデオはオンにしてもオフでもOK。
途中入室も、途中退出もOKの
ゆるい感じでやっています。
少し前のお茶会で、こんな質問を頂きました。
1.クライエントにどんな質問をしたらいいですか?
カウンセラーとして、
来談者のお悩みを聞き、
寄り添いたい。
でも、
「今日は、どんなご相談で
いらっしゃったのですか?」
と聞いてはみたものの、
話がつながらない。
話してもらえなければ、
何もわからない。
限られた時間なのだから、
まずはいろいろ話して
頂きたい。
そんな思いかもしれません。
私も、カウンセラーを始めたばかりの頃は、
質問集や、
こう聞かれたら、こう答えるといった
Q&Aを作ろうとしたこともあります。
でも、カウンセラーとして
いろいろなクライエントと会う中で、
わかったことがあります。
1人として同じ人はいない。
カウンセリングの手法を
型にはめることはできない。
私たちカウンセラーができることは、
クライエントに興味を持つこと、
思いやりを持って見守ることだけだと。
2.カウンセリング中に一言もしゃべらないこともある
ある日いらっしゃった
クライエントの話です。
「初めまして」の挨拶の後、
ずっと黙ったままなのです。
そして、何も言わずに
泣き始めました。
どうしたのだろう?
何があったのかな?
何か力になれることはあるのかな?
そんなソワソワした気持ちが
一瞬出てきました。
でも、「どうしましたか?」
と言いたい気持ちは脇に置いて、
黙って見守っていました。
泣いていいのですよ。
話したくなったら
いつでも話してくださいね。
そんな気持ちを込めて
見守っていました。
30分たち、40分たち、
55分たち、終了の時間に
なってしまいました。
「すみません。
本日のカウンセリング、
終了のお時間になりました」
私が発した言葉はこれだけでした。
そして、クライエントは、
泣き止み、帰っていかれました。
今日のカウンセリングは
失敗だったのかな。
何もできなかったな。
そう思っていました。
数日後、一言もしゃべらなかった
クライエントから
連絡があったのです。
「またあなたの
カウンセリングを受けたいです」
と。
私は、思わず聞いて
しまいました。
「なぜですか?」
その答えは、
「あなたほど、私の話を
聞いてくれる人はいないので。
ぜひまたお願いしたい。」
とのこと。
3.カウンセリングに決まりはない
一言もしゃべらなかったクライエントから
「話を聞いてもらえた」と言われて、
気がつきました。
言葉を聞くだけが
カウンセリングではない。
カウンセリングとは
感情を聞くのだと。
だから私のカウンセリングには、
決まりはありません。
このような流れで
進めていきましょうという
マニュアルは一応ありますが、
その通りに進まなくても
良いと考えています。
決まった質問もありません。
クライエントのことを
知りたいと興味を持ったら、
聞きたいことが浮かんでくる。
そう考えています。
本日もお読みいただ
きありがとうございました。
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