カウンセリングの一コマです。
「私、いろいろなことが
ちゃんと出来ないのです。
どうしたらいいですか?」
そのような内容の相談でした。
1.どのような悩み?
今、会社員として働いているある女性。
相談内容は、冒頭の
「私、いろいろなことがちゃんと
出来ないのです」
「例えばどのようなことですか?」
と聞いてみると
・会社に行って、頑張って仕事している
けれど、思うように出来ない
・同僚と話しをしたいのだけれど、
なかなか話しかけられない
・頑張っているつもりだけれど、
上司に注意ばかりされてばかりいる
・仕事の進み具合が遅くて
いつも残業になってしまい、怒られる
「私はちゃんと出来ないのです。
いつもこうなのです。」
2.「ちゃんと」とは?
このようなお悩みを伺った時、
「大丈夫、あなたは頑張っているよ。
周りはちゃんとみているから」とか
「同僚にあなたから話しかけてみたら
いいのでは?」
など、励ましたり、
アドバイスしたくなるかもしれません。
実は、これでは、
相手の悩みは解決しないのです。
その場では、和やかな雰囲気になって、
元気になってくれるかもしれませんが、
根本の原因は解決していません。
また同じような場面に
出会ったときには
「私はちゃんと出来ない・・・」
と悩んでしまうことでしょう。
私は、
「ちゃんととは何か」を
聴いていきます。
「ちゃんとできるとは
どういう状態ですか?」
「ちゃんとできなかったら
どうなりますか?」
「ちゃんとできなくて
大変だった記憶はありますか?」
このあたりを掘っていくことに
なります。
「ちゃんとしている」という感覚は、
個人によってまったく違うので、
カウンセラーが判断することは
できないのです。
3.悩みの根っこに気付くのは、クライエント自身
幼い頃に、母親に
「こんなこともできないなんて。
ちゃんとやりなさい」と言われ続けた。
自分が勉強をしなかったせいで
両親がけんかして、母親が泣いていた。
など、お話を伺っていると、
これが「自分はちゃんとできない」
と思っている原因なのかなと
気付くこともあります。
でも、相手が気づかなければ、
変わりません。
相手のジョハリの窓の盲点の窓、
未知の窓が少しでも開くように、
話を聴き続けるのが
カウンセラーの仕事なのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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