カウンセラー養成講座の受講生さんに
「なぜカウンセラーになりたいのですか?」
と聞くと、ほとんどの方から
「悩んでいる人を癒してあげたい」
という答えがかえってきます。
とても優しい方が多いです。
1.カウンセリングのデモセッションをやってみると…
カウンセラーの基礎知識を
お伝えして、
仲間どうしでデモセッションを
やりました。
デモセッションを行う前に
必ずお伝えすることは
「相手の話を聞いてください」
「アドバイスはいりません。
話をきいてください」
です。
でも、デモセッションを始めると、
アドバイスをしてしまう方が多いのです。
たとえば
相談者:「毎晩お酒ばかり飲んでしまうのです」
カウンセラー:「そうなのですね。
お酒は健康に良くないですよね。」
相談者:「でも、ついつい飲んでしまうのですよ。
常にお酒が置いてありますしね。」
カウンセラー:「今、家にあるお酒、
誰かにあげるというのはどうですか?」
相談者:「いや〜。でも、もったいないですよね」
そんなやりとりがなされていました。
2.お話をよくよく聞いてみると…
仲間内のデモセッションなので、
普通に話している感じではあったのですが、
カウンセリングにはなっていません。
思わず尋ねてしまいました。
「ところで、お酒をやめたいのですか?」と。
その答えは
「いや、やめたいわけではないのです」
カウンセラー役の人が「え?」
となったのはいうまでもありません。
3.癒してあげよう、どうにかしてあげようではなく
癒してあげよう。
なんとか良い方向に行くように
してあげよう。
カウンセラーがそう思ってしまうと、
相手を変えようとしてしまうことが
あります。
「癒してあげる」の感情を
俯瞰してみると、
「今は癒されていないから、
癒してあげよう」という意味にもとれます。
そう思ってしまうと、
ついついアドバイスをして
相手が気づく前に
答えを出してしまうのです。
もどかしく感じるかもしれませんが、
・相談者が気づくまで、見守る
・話を聞く
・気長に待つ
それがカウンセラーなのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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