カウンセリングをしている時に
・相談者がしゃべっていないと不安になる
・言葉をラリーのように打ち返してしまう
・ついつい解決しようと考えてしまう
このようなことはありませんか?
1. カウンセリングの会話は言葉だけではない
相談者に質問して、答えが返ってきたら、
即座に質問する。
まるで、卓球のラリーのようにテンポよく
パンパンと会話が行われていく。
カウンセリングの練習会で
そのような場面をみたことがあります。
カウンセリングの限られた時間の中で、
なるべく多くのことを聞こうと
あせっていませんか。
効率よく、たくさんの情報を
話していただけたら
心が癒されるわけではありません。
ラリーのように
テンポよく会話している時は、
表面の問題をただ話しているだけのことが
多いです。
カウンセリングの会話の中で
聞きたいのは、
言葉よりも感情。
発せられた言葉の中に
どのような感情が入っているのかに
注目して聴いていきます。
2. 沈黙も会話の一つ
相談者がだまってしまうと、
カウンセラーは不安になるかもしれません。
・カウンセラーが不安になって
饒舌になってしまう
・聞き出そうとして質問を重ねてしまう
・話をうながそうとしてあせってしまう
このようなことがあります。
相談者の中には、
悩みについてカウンセリングで
始めて他人に話したという人もいます。
質問してパッと答えてくれるのは、
表層の悩みです。
そして悩みの根本原因は
パッと答えた中には
ないことが多いのです。
幼少期のことや両親のことなど、
普段人に話さないようなことも
聴いていきます。
すぐには答えられない人も多いです。
また、心の内側は言葉では
表現しにくいのです。
言葉が出てこなくても、
相談者の中ではいろいろな思考があり、
いろいろな感情がわいています。
沈黙して、
けわしい顔をしていたとしても、
相談者は、心の中で会話をしています。
相談者にしかわからない気づきが
起きていることもあります。
長い沈黙の後に
「そうだったのね。わかった。」と
深くうなずかれたことも何度もあります。
沈黙も会話の一つ。
相談者の感情の流れをじゃませず、
沈黙も聴いていきます。
3. 解決ではなくイメージする
悩みをきくと、
解決したくなってしまうかも
しれません。
どうしたら解決できるのだろうか?
そう思ったら、カウンセラーが自分軸に
なっていて、話を中庸に聞けていないサイン。
解決ではなく、話を聴きます。
そして、イメージを膨らませていきます。
・悩んでいるのは、どんな場面だろうか?
いつ?どこで?誰がいる?
・過去に同じような悩みが
あったのだろうか?
・幼い頃、どのようなことを
言われたのだろうか?
興味をもってイメージを
ふくらませていきます。
映画のワンシーンのように
詳細にイメージして、
相談者と一緒に眺めていきます。
今悩んでいるという点と、
価値観が作られた幼い頃の経験
という点。
この点と点がつながった時、
あっ、これが悩みの根本原因かもと
ピンと腑に落ちるのです。
これを見守るのが
カウンセラーです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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