「パートナーが全然約束を守ってくれなくて。
何も手伝ってくれないのです。全部私におしつけて・・・」
「なのに、私のことを全然認めてくれなくて」
「私って、なにか欠けていますか?どこが悪いですか?」
このようなお悩みの相談をうけたとしたら、
あなたはどうしますか?
1. 悩みの内容を傾聴していく
まずは、表面の悩みの内容を傾聴していきます。
「パートナーが、昨日も早く帰ってくるって言ったのに、
全然帰って来なくて。夕食も食べずに待っていたのに」
「帰ってきても全然話してくれないのです」
「ずっとこんな感じで。私、なにか悪いことしていますか?」
伝え返しする間もないくらい、
感情があふれてしまう相談者。
こんなときに、「ひどいですね」「大変ですね」
といった、感想はいりません。
このように言ったら同感してくれるに違いない、
なぐさめてくれるに違いない。
相談者は無意識のうちに、相手の反応は
こうなるだろうというものをもっています。
そして、その通りの反応がもらえると、
もっと感情があふれるかもしれません。
あるいは、やはり私はこれでいいんだ、と
表面の問題のみを見て、
問題のタネに気がつく機会を失ってしまいます。
2. 相談者の望みは何でしょうか
今回の相談の場合。
相談者の望みは何でしょうか。
パートナーに望むことは何ですか?ときいたら
「約束を守ってくれること。手伝ってくれること。
自分を認めてくれること」
ということでしょう。
では、実際にパートナーが手伝ってくれたら
どう思うのでしょうか?
『あの人は、何もやってくれない人だけど、
だまってすべてをやってあげている
私ってすごい』
と思っていた場合、手伝ってもらえると、
『手伝ってもらう自分はすごくない』と
考えてしまうことがあります。
なので、せっかく手伝ってもらえても、
文句を言ってしまったりします。
その場合、パートナーに
「約束を守らない、何も手伝ってくれない人で
いてほしい」
という無言のメッセージを
送り続けている可能性もあります。
でも、相談者はそのことに気づいていません。
3. カウンセラーができること
相談者のお話をきいていると、
こうしたら解決するのでは?
という解決法に気が付くことがあります。
今回の相談の場合ですと
約束を守らない、何も手伝ってくれない
パートナーを支えている自分って
すごいと思っていませんか?
パートナーに
「約束を守らない、何も手伝ってくれない
人でいてほしい」と
無言のメッセージを送っているかも
しれませんよ。
仮にこのように相談者に伝えても、
反発されてしまうことでしょう。
相談者自身に気づいてもらうしか
ないのです。
伝え返しをして、
悩みの現場をイメージしながら、
相談者と一緒にみていくのです。
相談者は、カウンセリングが
終わった後も、
カウンセリングの内容を
味わっていきます。
そして、ある時ふっと
気がついていきます。
それを見守るのがカウンセラーの
役割なのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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