あなたは難しい問題に取り組む時、
どんな風に思いますか?
スタフォード大学心理学教授の
キャロル・S・ドゥエック氏は、
研究者になってまもない頃、
「失敗したときにどうするか」
を観察するためにこんな実験をしました。
子どもたちを教室に集め、
やさしい問題を解かせた後に、
難しいパズルを解かせてみたのです。
難問への対処の仕方はいろいろだったのですが、
その中でもまったく予想外の反応を示す子どもが
いたのです。
「ぼく、なかなかとけない問題って大好き!」
と元気よく言う子ども。
「このパズルをやると頭が良くなるよ、きっと」
と目を輝かせる子ども。
成功か失敗かではなく、つまづきそのものを
楽しむ子どもがいたのです。
1. 自分の能力は伸ばせるもの?
あなたは、どちらだと思いますか?
A)自分の能力は生まれた時からある程度決まっていて、
変わらない
B)人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができる
実は、Aの考え方なのか、Bの考え方なのかで、
望む人になれるかどうかが違ってきます。
2.心の持ち方で捉え方が変わる
朝、会社に出勤したら、部長に呼び出され、
昨日作った企画書を散々ダメ出しされ、
再提出を命じられた。
昨日、残業までして作った、
自信満々の企画書だったのに・・・。
ランチに、気持ちを入れ替えようと
お気に入りにカフェに行ったみたら、
臨時休業。
この日は休むよって言われていたのに、
忘れていた。
時間がなくなり、お弁当も買えずお昼は飲み物のみ。
夕方、話を聞いてもらおうと、
友達に「お茶しない?」と誘ってみたけれど、
素っ気なく断られた。
家へ帰って、家族に今日の不運な出来事を
話したいと思ったのに、
テレビに夢中で話を聞いてもらえない・・・。
こんな状況だったら、どう思いますか?
さきほどのAの考え方の人ならば
「拒絶されている気がする」「完全なダメ人間」
「もう最悪」と思って、自暴自棄に
なってしまうかもしれません。
Bの考え方の人ならば
「自信満々で作った企画書だったけど、
もっと良くなるポイントがあるってことだな。
やってみよう」
「カフェの臨時休業日、忘れていた。
今度からは調べてから行こう」
「友達、何かあったのかな?明日聞いてみよう」
「まあ、みたいテレビもあるよね。わかる。」
嫌なことがあっても、自分をダメだと決めつけて、
自暴自棄になるのではなく、
コツコツと努力していくことでしょう。
3. 自分の可能性を信じるには
もしかしたら、幼い頃
「あなたは頭がいい子ね」
とほめられていたのかもしれませんね。
親としては、頑張ってほしくてほめたのだけれど、
幼いあなたは「頭がいい」と思われたくて、
難しいことにチャレンジしない選択を
したのかもしれません。
大人になった今、あなたを認めることができるのは
あなただけ。
昨日とは少し違うことをして、
その努力をした自分を褒めるというのは
どうでしょうか。
何かができたとかできないではなく、
挑戦した自分を褒める。
例えば、ダイエットをしようと思っていたら、
「飴をなめようと思ったけれど、
ちょっと我慢してみた」自分を褒める。
朝、ジョギングはできなかったけれど、
5分早く起きて、ジョギングいいかもと
思った自分を褒める。
日常の行動を少しだけ変えて、
その変化をほめて喜ぶ。
望む自分に近づく小さな1歩を
手帳に書いておくものいいですね。
毎日、自分を認めてほめる一言を手帳に書く。
それを見ることで、
望む未来に一歩ずつ進んでいるんだ。
挑戦していいんだ。
そんな気持ちが作られていくことでしょう。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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