あなたを恨まずにはいられなかった。
痛みに襲われ続けて、完治の目処が立たなくて、不安で不安で、暗闇のなか。
だから、あなたを恨まずにはいられなかった。
でも、あなたと付き合ったのは、わたしの選択。わたしの決断。
だから、あなたのせいにするのは、もう止そう。
治らなかったら、あなたをずっと苦しめることになるのかな?責任感じさせてしまうのかな?
って、ふと考えたら、それだけは、ダメだ。かわいそうすぎる。って思えた。
あなたが、わたしの痛みを忘れて幸せに暮らしているほうが、まだいい。
わたしのその思いが、もっと大きくなれば、なおいい。
あなたは、ずっと背負わなくていいよ。
だから、わたしも、あなたを責める気持ちを背負わない。
暖かな時間を過ごし、心から愛したあなたを、きれいな状態のまま、残していたいから。
わたしに、まだ、相手を思いやれる気持ちが残っていて、よかった。
よかった。