去年から所属してたうちのバンドは、
かつてプロとしてドラムを叩いた
お爺チャンの率いるバンドでした。
お爺以外は20代から30代の人たちで
構成されたバンドで、
洋楽だったり邦楽だったり
ジャズやボサノバや
たくさん勉強させて頂きました。
60歳超えてるなんて思えないような
エネルギッシュなドラムプレーと
明るい笑顔とおとぼけで
バンドを引っ張って下さった
お爺チャン、りんごサンは、
この1月に突然いなくなってしまいました。
癌でした。
ほんとに元気でかわいくてお茶目なお爺チャンでねー
たった1年ほどの間に
下手なサックスで2度もライブ経験させて頂いて、
MCの機会を頂いて、
たくさん課題曲を下さって、
絵文字たっぷり・誤字脱字もたっぷりのメールも下さって、
よく一緒にゴハン食べに行ったり、
カフェでケーキ食べながら話したり、
読み込めない曲を電話で質問して一緒に考えたり、
わたしの働いてたカフェに何度も来て下さったり、
私生活やマキさんとの事まで気にして下さったり、
本当にお世話になってん。わたし。
胡座かいてた訳違うけど、
かわいがってもらってると
思って幸せやってん。
40歳も年離れた赤の他人が
なんでこんなにわたしに優しくしてくれるのかと
ほんまに不思議でならなかったけど、
りんごサンの事を疑った事は一度もなかってん。
最後に会えたのは
お見舞に行った時。
癌が背中に転移してたらしく
痛くて寝返りもうてなかったみたいで、
わたし、
ろくに目も合わなかったのな。
「元気になったら構ってなー」て言って
「構ったる構ったる」て言ってもらったのに、
叶わないまま。
2度目のお見舞のために病院に着いた時には、
ベッドはからっぽで
看護師さんとご家族の方に連れられて行った別室で
お爺チャン、寝ててん。息もせずに。
おとなになって
近いひとをなくすのは
これが初めてで、
でも結局
おとなになっても誰かがいなくなる事とか
そんなに早くは理解出来ひんねん。
そんなに賢くなかってん。わたし。
胸が苦しいばかりで、受け止めるのに時間がかかった。
3ヶ月、かかった。
昨日、やっと迎えた追悼ライブ当日、
とうとう誰も
「うそでしたーー!」とは
言ってくれなくて
やっと、
理解した。半分は諦めやったけど。
こんなにも短期間で
こんなにもお世話になった人は、
後にも先にもりんごサンだけやと思う。
いつまで経っても上達しないサックスを
懲りずに抱えて、
少しずつやけど練習して、
その度にりんごサンの事思い出して
チョット泣いて、
なんとか臨んだ最後のライブでした。
がくがくのスタートMC。
自分の声が聞こえんくて、
ぼんやりして
言いたかった事すこし飛ばしてしまったのな。
弥生さんは
ぐっと堪えていつものパワフルなステージを
送って下さったのに、
途中、
共演したYUKIさんの歌で
わたしが泣いて、
だんだんライブが盛り上がるにつれて
お爺チャン、どっか紛れ込ンどんちゃうか?と
おもって、
姿を探してた。実は。
わたしたちのバンドの出番はラストやったのに
思ったよりも早くに時間になって、
ボーカルのちこサンが震える声で
必死にりんごサンへの思いを言葉にして
素敵な、最後のステージにして下さったのね。
でも、
わたしは結局ぐずぐずで、
涙もはなみずも垂れてくるし、
折角トリのMCも頂いたのに
泣くばっかりやってん。
あ、
とゆーまの
最後のライブでした。
りんごサン、
さよならなんやーて
思って、
またチョットだけ泣けた。
けどな、
けどな!
最後にせンで
えーねんて!
りんごサンがいなくなって
りんごサンが大切に育てて下さった
バンドやわたしたちは
もう終わりなんやと
ほんきでおもってたけど !
共演して頂いた別バンドの方々から
夏にもう一度ライブをしようと
お誘い頂いてん!
わたしも、わたし自身も、
まだまだ下手っくそやけど
みんなに
上手くなった!て言って
誉めて頂いて、
MCも良かったて言って頂いて、
ちこサンと一緒に
イベント関係の方から名刺なんか頂いちゃって、
ライブしたバーのマスターに
声かけたら一緒にセッションしてくれる?て
聞いて頂けたり、
ライブ後にも即興でプチセッションしたり、
終わりと思ってた世界が
急に開けてん!
なんやねんうまい話しやなあ!て
おもったけど!
また!
あのバンドのメンバーで音楽出来るとか
嬉しくて仕方なくって
帰りの電車も
ちこサンとずっとにやにやしててん~!^^
音楽、諦めんくてよかった。
ほんまに、
素敵なひとたちに会えてよかった。
ろくでもないわたしを
ここまで導いて下さったりんごサンは、
わたしの人生、一番の恩師でした。
いつかわたしも、
りんごサンと同じく
バンドでドラムを叩けるようになりたいなー
サックス、上手くなったって
みんなに言ってもらえて嬉しいねんけど、
じゃあ尚更わたしは
りんごサンのそばで
じょうずにサックス吹きたかったなーて
思うねん。
サックス、辞めへんけど、
りんごサンみたいな
陽気でお茶目な年寄りになりたいな~とか
おもって、
いつか。
りんごサン、
らーーーーぶ !
(マキさんに、婚約指輪いらんから婚約ドラム買って!て言ったら、部屋を片付けられない奴には買いません!て言われてん!けち!)
(りんごサン、どう思うーー?!)
1月の雨の日、
わたしの音楽の父はいなくなった。
ピアノ、トランペット、チューバ、
学生時代にいろいろやった音楽を
離れて久しかった去年、
持て余してたサックスを吹きたくて
入ったバンドがあった。
父はそのバンドのドラム。
くちを大きくぽかんとあけたまま
癌で亡くなった。
64歳やって。
めっちゃ優しくて
めっちゃおとぼけで
父よりもお爺チャンに近いほど
年の離れたひとやった。
もっと早く出逢いたかったなー。
来週、
お別れのライブやねん。
いつまで経っても
わたし、
へたくそうで
悔しいねんけど。
この1年ほどの間に
一緒にステージに立ったひとたちで
ライブするねん。
わたしの音楽は、
来週終わんのかなあー
まだ続けてたいけど、
お爺チャンおらンと
さみしいだけやねん。
これからの事、
いろいろ忘れへんように
またブログ始めてみようとおもうねん。
今日は晴れ。
いまからお仕事。

