中1の3学期は2週に1度くらいのペースで放課後に担任の先生に会いに登校していました。





18時をまわると完全下校しているので先生しかいない時間帯に行けるようお願いをしていました。





この頃の娘は昼夜逆転生活で早くて15時頃起きてきていたので何とか行けそうかな。





だけど、起きてきても支度がとにかく遅い!




早くしないと先生も帰れないし申し訳ないよ





毎回イライラしながら待つこと数十分。

「冬だから上着の下は何でもいいから早く!」

と急かし出発。







選んだのは部屋着の上に中学のジャージ上下。上から鮮やかな色のロングコート着て、マスクして何となく出られる格好。





我が家には車が無いので2人で冬の寒い中とぼとぼ歩きました。





「もう中学生は帰宅してるから、きっと誰もいないね、安心だね〜」と話をしていたら…




視力の良い私には二つ先の交差点に同じ中学のジャージを着た子たちが見えました。





なぜか私がドキドキ。



もし娘の同級生で、気づかれてしまって何か言われたり思われたら。

その事で傷ついてしまったら。






娘はずいぶん近づくまで同じ中学生の子たちに気づいてませんでした。




娘「どうしよう、知っている子が前から歩いてきてるかも」




ちょうど雨が降ってきたので傘をさして、身体ではなく顔面を守りながら、反対側の歩道へ急いで渡りました。



「多分バレてないね!」


「何か隠れちゃうね」





みんなが普通に過ごす学校に行けなくなった罪悪感からだと思います。



結局違う学年の子で何にもなかったのですが同じ中学というだけで姿だけで恐怖。




昼間の学校がある時間帯、他人の目、色々なものがこわくて不安な時でした。




やっとの思いで到着すると、担任の先生すごく嬉しそうに話をしてくれました。

「よく来てくれたね」


「学級のジャージ着てくれたんだね、嬉しいな」



通りすがりに他の先生も、「久しぶり!来てくれたんだね〜」と手を振ってくれたり。





連絡プリントや授業プリントで渡された書類2週間分はずっしりと重かった。




みんなこんなに勉強進んでるんだ…と感じる瞬間で辛かったです。



先生からは家で課題をやれとも早く来いとも一切言われませんでした。




もうすぐ学年末の三者面談があるから、来れたらおいで。とだけお聞きしました。


そっか、中2に上がるんだもんな…色々話あるよね。





先生方には無理を聞いてもらって放課後登校に付き合っていただいて嬉しかったです。



忙しいし疲れて大変だと思うけど、娘が顔を出しに来てくれることを嬉しく思っていてくださったと受け取っています。




滞在はいつも5分ほどですが、放課後登校が娘にとって罪悪感から解放される時間だったのかもしれません。