私が彼に興味を持ち始めたのは、四月からでした。
私は一年以上好きな人がいなかったため、
恋に飢えていたというより、人を好きになるという感覚を忘れていました。
新しい生活が始まっても、恋というものと私には何の繋がりもないだろうと思っていました。
しかし、そう思って間もない頃に、私は彼と出会いました。
私が初めて彼を見たとき、何か不思議なものを感じました。
そう、それはほかの誰にも持っていない、彼独自の何かでした。
その時は、まだ好意というよりも、興味だったので、そこまで彼と「友達になりたい!」とか「メールアドレスが欲しい!」とも思いませんでした。
ですが、私は彼のオーラにひかれていたため、しばらく彼のことが忘れられませんでした。
でも、好きな人が長い間いなかったため、「恋ではなく、客観的に見てかっこいいと思っていただけだろう。」と開き直り、彼のことをあんまり考えないようにしました。