東電事業計画 | クリエイジ コラム ◆ 一週一冊良い本を読もう ◆

東電事業計画

 政府の原子力損害賠償支援機構と東京電力は、東電の再建を進めるための「総合特別事業計画」を固め、27日に枝野幸男経済産業相に提出した。政府が50%超の議決権も持ち実質国有化し、社内カンパニー制で「燃料調達・火力発電」「送配電」「小売」を組織分離する。人件費削減などのコスト合理化は10年間で3.3兆円とするが、今年7月から3年間、家庭向け電気料金を10%程度値上げする計画である。
 人件費や燃料費さらには設備投資などの経費が諸外国に比較して高いとの説もあり、コスト構造の国際比較なしには、安易に値上げを認める訳にはいかないのでないか。

「世に生きて青葉隠れの遅桜」高浜虚子

(推薦書籍)
電力不足時代の企業のエネルギー戦略
歴史学者経営の難問を解く-原子力・電力改革から地球温暖化対策まで
東京電力失敗の本質-「解体と再生」のシナリオ
電力自由化-発送電分離から始まる日本の再生
エネルギー論争の盲点-天然ガスと分散化が日本を救う NHK出版新書 356
電力・ガス 第2版 日経文庫 N 15 業界研究シリーズ
規制改革の経済分析-電力自由化のケース・スタディ
これからのエネルギーのはなし-どうなる石油?電力?次世代?
原発と震災-この国に建てる場所はあるのか