長々と術後当日のポストでスミマセン。。。

 

自分が「集中治療室」に入室している間に起こった出来事

 

眠れないながらも「PCA」によって、うつらうつらしている明け方4時過ぎ。。。

 

院内天井の付設スピーカーから

 

「ゴン…ゴッゴゴン…」

 

っとマイクに手が触れたような音が聞こえ。。。

 

低い男性の声で

 

「コードブルー、コードブルー…〇棟〇階○○〇号室。関係者は至急招集してください」

 

「繰り返します。コードブルー、コードブルー…」

 

深夜。。。いや明け方か。。。

 

あと他の患者への配慮もあるのか。。。

 

音量はそこそこ大きいがとても静かな物言いだった。。。

 

気付かない人は気付かないんじゃないかとも思った。。。

 

少し看護師等の足音が慌ただしくなったが

 

すぐに機械音だけが広がる空間に変わる。。。

 

コードブルー

 

日本の医療系ドラマでは題名にもなっているし、

 

海外の医療系ドラマでは度々出てくる単語で、色によって対応や内容の区別をしている院内隠語らしい。。。

 

青(ブルー)は

 

病院内で心肺停止もしくはそれに類する事例が発生した時、院内職員に対し放送する緊急コールだそうで。。。

 

自分が今いるこの病院は「がんの総合医療」以外に「救急救命センター」と「心臓病治療」に特化した病院なので

 

こーゆー事は頻発するのかな?と思いました。。。

 

気付いてないだけかもしれないが

 

後にも先にも自分が入院している一週間。。。

 

「コードブルー」の発報はこの一回きりでした。。。

 

 

 

 

 

今回は

 

前回にポストしたブログと同時進行で起こった内容

 

うつらうつらした状態で

 

起きているのか寝ているのか。。。

 

元々寝相の悪い自分にとって同じ態勢はとてつもなく苦痛

 

固定されていると尚更(発狂しかけましたw)

 

なんだか背中の筋肉が痛くなってきた。。。

 

時間的には19時過ぎ。。。まだ夜は長い。。。

 

看護士が巡回に来たので

 

ベッドを少し起こしてもらったら、楽になった

 

カーテンで仕切られている隣の患者さんは自分が入室した時から

 

苦痛からか、うめき声が漏れていた

 

先程の巡回の看護師が自分の後にその患者さんに向かった

 

看護師さんの声は聞こえるが患者さんの声は聴き取り難い

 

どうやら痛みについて話をしている様だった

 

看護士;どーしても痛みに耐えられない様だったら右手にある装置のプッシュボタンを押してくださいね。痛みが和らぐと思います。

 

???

 

右手の装置?

 

自分の左手にはナースコールのボタンがある

 

右手。。。

 

!!!

 

なんかある!

 

ナースコールのボタンより少し大きな楕円柱の様な装置

 

文字が書かれている。。。

 

装置に書かれていた表記は正しく記憶していない。。。

 

PCA 〇ml(1mlだったか、5mlだったか、10mlだったか。。。)

 

ロックアウト10分だったか、15分だったか。。。覚えていない

 

今考えると恐ろしいですが

 

容態が悪くなるようなモノは置いとかないだろうという推測から

 

ポチっと押してみた。。。

 

 

 

スン。。。

 

 

 

意識が戻る。。。

 

ベッドを起こしてもらったので時計が見やすい

 

21時過ぎっ‼

 

スゴッ‼

 

1時間ちょっと眠ったようだ。。。

 

また押す。。。

 

 

 

スン。。。

 

 

 

今度は3~40分くらい眠る

 

気持ちいい!!!

 

この時はロックアウトの意味が判っていないので連打w

 

このループを一晩中続けていましたww

 

 

PCAポンプ。。。Patient Controlled Analgesia(自己調節鎮痛法)

 

手術後の痛みに対して患者自ら鎮痛剤を投与する装置

 

あとで解った事ですが「ロックアウト」とは過剰投与を防止するための時間制御だった。。。

 

でもその結果。。。

 

翌日に一般病棟に戻った時は空っぽになっていて外されましたww

 

PCAのおかわりを要望したけど却下。。。

 

 

 

 

術後の「集中治療室」にいる間は

 

寝てるのか、寝てないのか判らない感覚ですごく時間が長く感じた。。。

 

痛みは少ないのだが、身動きが取れない(ベッドに包まれているもしくは自分の体がベッドマットに沈み込んでいる状態)事にストレスを感じていた。。。

 

幸か不幸か時計が見える位置に寝ていたので

 

結構時間たったかな?と思って時計を見ても15分くらいしか進んでいないなんて事がつづく。。。

 

心が折れる。。。

 

自分は閉所恐怖症の気があり

 

どの程度かというと。。。

 

映画「キルビルvol.2」の冒頭でユマ・サーマンが棺桶に生き埋めにされたシーンで。。。

 

キィィィィーーーッ‼っとなってしまい、その後映画を観れない程度のモノです。。。

 

寝れないし。。。

 

時間がたつのが遅いし。。。

 

身動きが取れないので。。。

 

心というか脳の奥の方から。。。なんかくるっ!

 

キィィィィーーーッ‼とした感じ。。。

 

ヤバいな。。。発狂しそうだ。。。

 

頑張れっオレ‼

 

こんなの大したことない!!!

 

なんて葛藤を続けていると。。。

 

仕切のカーテンでよく判らないが

 

同室(当日手術を終えた方)の少し離れた患者さんがナースコール。。。

 

看護師;どうしましたかぁ?

 

患者さん;〇×▲※が…(聞き取れない)

 

看護師;これは付けとかないとダメなんですよぉ

 

患者さん;◆〇×▲※…(聞き取れない)

 

どうやら点滴かカテーテルが嫌だったらしい。。。

 

外してくれと懇願している様だ。。。

 

ひとしきり話をしたあと看護士がそこから離れるが

 

30分もしくはそれより短い時間でナースコールが何度か鳴る

 

また同じような会話が続く。。。

 

ナースコールをしないでひとりでつぶやいている時もあった

 

「寝言」の様な「戯言」の様な「放言」のような。。。

 

うなされているような声がしている。。。

 

もしかしてコレが「せん妄」なのか?

 

言葉は悪いですが。。。

 

この事をきっかけに

 

自分は正気を保てました。。。

 

自分は相変わらず睡眠が中々とれない状態が続いていた夜中の1時くらい。。。

 

ついに、その方はソレを取ってしまったらしく

 

巡回の看護師さんに

 

「どーして外したのっっ⁈」

 

と怒られていた。。。

 

その後、

 

1時間くらいしたころにまた同じ行動をしたのだろう。。。

 

さらにこっぴどく看護師さんに怒られていて

 

少し看護師に恐怖を覚えたが。。。

 

容態急変への対応でこの「集中治療室」に入っているので。。。

 

看護師の意識は相当高いのでしょう。。。

 

大変なお仕事です

 

そのあとも

 

その方はうなされている様な、寝言の様な言葉は発していたが

 

怒られるような行動を取っていなかったので

 

もしかしたら「身体拘束」されたのかもしれません。。。

 

 

 

 

 

 

 

「1,2,3」

 

ボォーっとした意識の中で

 

ストレッチャーからベッドに移す時の掛け声らしき声が聞こえたのが16時過ぎだった記憶があります

 

ちゃんと聴き取れはしなかったのですが

 

看護師からの呼びかけと、妻を呼び寄せる声が聞こえ

 

その後妻から労いの声も聞こえた

 

ベッドから足元の向こうに時計が見える

 

16時20~30分を超えるくらいだったと思う

 

麻酔から覚醒するまでの時間を1時間程度とみると

 

13時過ぎから始まった手術は2時間強で終了した様だった

 

鎮痛剤が効いているのか耐えがたいほどの痛みはない

 

でも高熱を出した時の様な倦怠感を感じていた

 

酸素マスクをしているので「シュー、シュー」という音と

 

エコノミー症候群防止のふくらはぎをマッサージする機械の「グォ~ン、グォ~ン」という音が聞こえる

 

周りを見渡せるほど気力は無く、またベッドが自分の体にフィットして寝返りをうてない様になっていて。。。

 

まぁ、寝返りをうつほどの体力もないし。。。

 

音と周りの様子から「この空間」には当日手術をした患者が6~7名くらい居るようだ

 

人工呼吸器なのか自分には装着されていない「シューシュコッ、シューシュコッ」という

 

複数の機械音たちだけが耳に聞こえた。。。

 

腹腔鏡手術は終わり、「集中治療室」に入ったようだ。。。

 

手術当日は急な容態変化に対応できるようにココで一晩過ごす計画になっている

 

複数の機械音と看護師の足音しか聞こえない室内で。。。

 

起きているのか、寝ているのか判らない感覚の中時間が過ぎていった。。。

 

 

そうこうしているうちに手術室へ入室の指示がでた

 

無機質な空間で

 

手術器具のカチャカチャという音と、

 

看護師が慌ただしく準備をしている靴の音が空間に響く。。。

 

 

ベッドは意外と小さいなと思いました。。。

 

 

仰向けに寝るように言われベッドの上に乗ると

 

担当医3名の自己紹介があり

 

 

完全に「まな板の鯉」状態。。。

 

 

色々専門用語が飛び交っている中。。。

 

 

吸気麻酔をすると言われ

 

どこまで意識があるか試してみようと思っていたら。。。

 

 

既に意識はありませんでした。。。

 

 

マーキングは手術直前にやったんだろうと思います。。。

 

大した事ではないのですが。。。

 


結局、自分の意識下ではマーキングされず。。。

 

 

腹腔鏡手術が始まったようです。。。