一人ひとりの感想は

いろいろあるのですが・・・・

 

今回来てくださった、

美術関係の方のFacebookでの感想が

普段聞いたことがないような内容だったので

掲載しておきますね。

 

じつは・・・・

正直にいうと、難しくて

全部が把握しきれません(笑

でも、こんなふうに思ってくださる方もいるんだ!と

新しい感動がありました。

忘備録としても、ここに貼っておきます。

(ご本人に了承しただいて、掲載しています)

ここより、引用文掲載させていただきます。

 

2020年12月11日

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初め日南田淳子さんに、お会いして、作品を拝見しました。作品はオールオーバーなので、それだけ見れば50年遅れでポロックを模倣している内海信彦の女性版といえるのだが、実物の作品を見ると、そうとは言えない独創のいぶきが吹き出ていました。

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明日は、銀座、中和ギャラリーでの、紙芝居師で画家の日南田淳子さんの個展を拝見に伺います。

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2020年12月12日

【近代批判】

なぜに私が、日南田淳子さんや、その前に見に行った柴田美智子さんの個展を見に行っているのか、不思議に思われた方が、少数ですがいらっしゃったようです。私の立場は美術史の視点から選ばれています。

今日の歴史学は大きく変貌していて、分かり安いのは複雑系の歴史学になって来ていることです。藝大の美術史の教育水準は知りませんが、学生を見ていると、古い単純系です。

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複雑系の歴史学で1番極端なのは、宇宙史の視点で、歴史を把握するものですが、私はそこまではできません。

次のあるのは生物史で、人類史を見る見方で、これは私は学生時代から、この立場を取っています。つまり美術史というものを、生物史40億年のスパンで考える立場でです。

美術史というものを、生物史40億年のスパンで考える立場を私が孤独に追いかけてきていて、それで出合ったのが糸崎公朗さんでした。この生物史の視点を、彼も孤独に追いかけてきていたからです。

簡単に言うと、色彩や、構図や、作品そのものの成立に関する問題は、実は生物の視点で見ないと、分からない事が大きくあるのです。これについて学生に教えようとするとぶつかるのは、人間とか、個人の成立の哲学的な問題です。

つまり人間とはなにか? 個人とはなにか? 美術家とはなにか? という問題を根底的に考えて行く時に、生物史40億年の枠組は有効なのですが、しかしそれを理解するためには、西欧の17,18,19世紀、つまり近代哲学のヒューマニズムに対する検証の視点が重要なのです。

分かり安く言うと、西欧近代哲学の正しいところと、間違ったところをチェックしていくことが重要なのです。

この西欧ヒューマニズム批判の基本は、まず、デカルト、そしてジャン=ジャック・ルソーの間違いを把握、理解して、批判する視点を獲得することです。

この事は簡単ではないのです。私が学んだのはフッサールの現象学の展開を、一応順番に全部読んで行った事です。それが刀根康尚氏と共同でやった現象学研究会の活動です。この読書会は、苦痛で死ぬ思いをしました。しかしこれは入門書を読むことで済ませることはできないのです。

簡単にいうと、近代個人主義の批判の作業です。日本人の多くがこの事ができないのです。

この作業をアーティストでやったのがシンディ・シャーマンでありまして、そして我が日本では、これを理解できなかった。

もう長くなったので、止めますが、多くの日本人アーティストは、依然として、古い近代個人主義、それはつまり森村泰昌の作品レベルに固着しているのです。この事をいくら指摘しても理解できない。

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近代批判と言う事で、浮かび上がるのは教育制度です。近代教育制度は、今日では枷になっているのです。

その外を見る必要があって、この日南田さんも柴田さんも、成果を上げています。日南田さんは東京デザイナー学院を卒業しています。柴田さんは美学校 で菊畑茂久馬に師事しています。美術大学制度の外部にいる事を、私は評価します。

しかし、その限界も露呈しています。それは近代個人主義の内側で、アーティストであることを成立させていることです。その意味では藝大生と同じ部分があるのです。

近代個人主義を乗り越える視点というのは、私は長い時間をかけて探求してきていますが、なかなか他人に伝えることはできないものなのです。

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中共ウイルスが怖くて電車でいけないのですが、もう藤沢から東京まで、自分で運転すると疲れて危ないので、柳川さんのお休みと会わせてスケジュールを作りました。

柳川たみさんは、学歴的には、南山大学 哲学科をでています。もう一人、田山寛明さんも、日本大学哲学科を卒業しています。二人ともひと味ちがうのですね。少なくとも哲学という領域があって、それとの緊張感を持って居るのです。

 

彦坂 尚嘉様のFacebookより引用。

 

作品をこのようにみていただくことはとても新鮮でした。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 


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