大阪へ行ってきた。
サウナに入るためだ。
よくよく考えると何故サウナのためにわざわざ
大阪へ行くのか。
普通の人は考えずとも疑問に思うらしい。
しかしいいサウナを求めてるので仕方がない。
今回行ったサウナはニュージャパンという
ところだがその話はまた後日。
高速バスに揺られることどれくらいたった
だろうか?
ふと目を覚ますとそこには
大阪の街が広がっていた。
街中を縫う様に走る環状線。
田舎者は高層ビルを見ると圧倒され
感動すると思われがちだ。
私も京都人の頃はそう思っていた。
しかし田舎者に成り下がった今
高層ビルの高さに驚いたのはもちろんだが
ビルの高さ、密集、デザイン
この3つの要素があると思った。
建物の形や看板のネオン、窓の形やそこから
木漏れる光全てが凝ってできている。
それが大きな街を形成するほど
密集しているのだ。
感動以外の言葉が見つからなかった。
しかしこれだけの野生動物に影響を与えている
のだろうとふと思った途端
素直に感動できなくなってしまってました。
バスの車窓からでも目に入る店は居酒屋が
ほとんどだ。
なんと誘惑の多いこと。
大阪勤務ならダイエットは成功してなかった
だろう。
大阪は「田舎者をダメにする街」だろう。
大阪人はもうダメになっている
のかもしれない。
特に何がだめという基準もないのだが‥
翌日朝の10時前にニュージャパンを
チェックアウトし実家に寄ろうと
大阪駅を目指して歩いた。
せっかくなのでカフェでモーニングを
頼むという朝の贅沢な時間とお金の使い方を
しようとふと思った。
駅に向かう途中にあるだろうという
田舎者の予想は的中した。
ハムチーズトーストセット600円
「うむ贅沢だ」
店内に入ると先に注文、精算をするスタイルだ
小銭をガチャガチャと出しトレーに乗せる。
都会の人間はもっとスマートに支払いを済ます
のだろうと田舎者のイメージだ。
店内にはOLっぽい女性が飲食を終えている
ようだったが居座っていた。
「都会のモーニング!」っと言う感じだ。
5分ほどで注文していた
ハムチーズトーストセットが出来上がった。
思っていたよりもトーストは分厚く
コーヒーもカップ一杯で満足だ。
すると店内に40後半から50代くらいで
何らかの役職をもっていそうな
男性のサラリーマンが入ってきた。
左手にはシンプルな文字盤の高そうな時計
右手にはおそらく数年使い込んでいるであろう
革製のカバンを盛っている。
そうこれこそ朝の贅沢な時間とお金を使ってい
る事を体現しているようだ。
しかし彼は全くその意識がないのだろう。
600円なんてはした金だし
出勤時間だって重役出勤でとくに決まりは無い
のだから。
トーストを食べ終わり残りのコーヒーを
贅沢に時間を掛け、しかし一本でも早い電車で
実家に帰りたいという気持ちと共に流し込んで
いた時だ。
酔っぱらいのおっさんが入ってきた。
そして何とビールを頼むのだ。
そんなカフェでビールなんてあるわけないやろ
と思っていたらなんとビールも提供している
のだ。
英國屋のラインナップに一本取られた。
何の会話をしているわけではないが、
うるさい酔っぱらいのせいで優雅で贅沢な
空間が潰されたので残りのコーヒーを喉に
流し込み店を出た。
普通はご馳走さまくらいは言うのに
黙って振り返らず店を後にしていた。
何でもあり当たり前に提供してくれる
環境に慣れてしまったのかもしれない。
そしてちょっとだめな人間になって
田舎へ向かうバスに揺られるのである。