業用ロボットアームの選び方
①タイプ
●水平多関節ロボット(スカラロボット)
水平方向の動作がメインで、ピックアンドプレースしか必要ない場合はこちらの方が精度がいいのでお勧め。
●垂直多関節ロボット
自由度が高く、様々な作業を行えるメリットがあります。
以下は、垂直多関節ロボットに限定して述べています。
②軸数-4軸 or 6軸
流れ作業におけるピックアンドプレースなど簡単な作業なら4軸でOKですが、エンドエフェクタ(EOAT)を取り付ける部分は常に真下を向いているので注意。
現在ではアームの途中に水平回転機構が付いた7軸のロボットアームも販売されています。
③可搬重量
ロボットで扱うワーク(部品など)の重量と、ロボットに取り付けるエンドエフェクタの重量を考慮して選定することになります。
④サイズ
ロボットを作業させるスペースに合わせて選定します。
ロボットの設置スペースだけでなく、アームの可動範囲がどれくらいあるかも考慮する必要があります。
②の可搬重量との兼ね合いである程度決まってきます。
⑤協働ロボットかどうか
協働ロボットとは、安全柵を設けずに使用できるロボットのことで、何かにぶつかったらすぐに停止する機能を備えている,作業者が指を挟まないように関節部が覆われた構造をしていると言った安全策がとられています。
⑥繰り返し位置精度
一般的によく使われている20kgまでのクラスのロボットアームの繰り返し位置精度は、数十μm~100μmです。
中には小型ですが、5μmと言う高精度のものもあります。
最後に価格ですが、20kgまでのクラスのロボットアームの目安としては以下のような感じでしょうか。
中国メーカー小型/中型:数十万円/100万円代
国内・欧米メーカー小型/中型:150万円~/300万円~
株式会社クレインエイト