5MHz SSBフィルター
SSBフィルターは9素子で作ってみた。
計算上、C1は8pF 、
C2は16pF となった。
ストレー容量を見越してC2を15pF として作ったところ、帯域幅が2000Hz ほどになった。
これはナローSSBフィルターとしては通用する帯域幅ではあるが、私の好きな音は帯域幅2200Hz から2300Hz ぐらいである。
最終的に、C2 は13.3pF
(10pF+3.3pF)、
終端抵抗は3.57KΩ
(4.7k//15k)に落ち着いた。
しかしなんと、C1 はナシ!
0pF のときがスカート特性が一番良くなったのである。今までにもちょくちょくそういうことがあったが、入力側出力側両方ともない方が良いのは初めてである。
CR はともにチップ部品で揃えた。
半田の跡が汚いのは、セラミックコンデンサーを取っ替え引っ替えした試行錯誤の奮闘の跡だとご理解いただきたい。
いつかゆっくり調べたいとは思っているのだが、ガラスエポキシの誘電率はどのくらいなのだろう。裏面全面アース、厚さ1.6mm、面積0.5平方cmくらいのランドのストレー容量はどのくらいあるのだろう?
今までも、実装容量が計算値より少な目になることには気がついてはいたのだが、コンデンサーの許容誤差の問題だと思いこんでいた。
C2 が計算値より2.7pF 少なくて、C1 はストレー容量のみで良いというのはちょいと突っ込みたくなる現象だ。
今回はBW 2208 Hz となって好みの帯域幅になってくれたし、シェープファクタもまぁまぁのようだから結果には満足しているのだが。
どなたかストレー容量にお詳しい方、ご教示願いたい。
FET VGS-ID 測定器
FET の ID 対 VGS の測定には負電源が必要です。
そこでソースに LEDでゲタを履かせて、見かけ上ソースから見たゲートが負になるようにしました。
使用した LED の VF は 1.78V でした。
手持ちの2SKタイプ、
2SK19,2SK192,2SK241,2SK439,2SK544
これらを個別に測りたいため、VGSが -1.5V~+1.5V程度になるように設計しました。
電圧計、電流計はデジタルテスターを使います。負電圧もそのまま接続できるので便利です。
回路図と出来上がりの写真、2SK544Eの測定例を示します。
グラフの接線の傾きから伝達コンダクタンス Y が求められます。
この2SK544Eの場合、VGS= -0.2V のとき Y=10mS 程度になります。
FETは 8Pディップソケットに挿して測ります。左右どちらに挿してもいいようにしました。
端子は、DSGDの配列にしましたので、多くのFETに合います。(SDG、GDS以外)
コンデーサーは、異常発振防止のためのパスコンです。気休めです。