鶴の一声   de JH2BIZ -6ページ目

5MHz SSBフィルター

SSBフィルターは9素子で作ってみた。
計算上、C1は8pF 、
C2は16pF となった。
ストレー容量を見越してC2を15pF として作ったところ、帯域幅が2000Hz ほどになった。
これはナローSSBフィルターとしては通用する帯域幅ではあるが、私の好きな音は帯域幅2200Hz から2300Hz ぐらいである。
最終的に、C2 は13.3pF
(10pF+3.3pF)、
終端抵抗は3.57KΩ
(4.7k//15k)に落ち着いた。
しかしなんと、C1 はナシ!
0pF のときがスカート特性が一番良くなったのである。今までにもちょくちょくそういうことがあったが、入力側出力側両方ともない方が良いのは初めてである。
CR はともにチップ部品で揃えた。
半田の跡が汚いのは、セラミックコンデンサーを取っ替え引っ替えした試行錯誤の奮闘の跡だとご理解いただきたい。
いつかゆっくり調べたいとは思っているのだが、ガラスエポキシの誘電率はどのくらいなのだろう。裏面全面アース、厚さ1.6mm、面積0.5平方cmくらいのランドのストレー容量はどのくらいあるのだろう?
今までも、実装容量が計算値より少な目になることには気がついてはいたのだが、コンデンサーの許容誤差の問題だと思いこんでいた。
C2 が計算値より2.7pF 少なくて、C1 はストレー容量のみで良いというのはちょいと突っ込みたくなる現象だ。
今回はBW 2208 Hz となって好みの帯域幅になってくれたし、シェープファクタもまぁまぁのようだから結果には満足しているのだが。
どなたかストレー容量にお詳しい方、ご教示願いたい。



5MHz 可変帯域クリスタルフィルター

5MHz の水晶発振子を20個購入したので、全数fspを計測選別して可変帯域CWフィルターを作った。

計算上最大200pF 程度のバラクターが必要なので、手持ちのFC64M を使った。

VR 2V〜12V で帯域幅が

200Hz 程度〜600Hz 程度と変化できたのでうまく行った。

通過帯域特性もまぁまぁである。

SSBフィルターも作ってから使用するバンドを決めよう。







FETの測定器決定版






リクエストがありましたので、VGS―ID 測定器の回路を再掲します。
電圧計、電流計はデジタルテスターを二台使っています。
電圧は6Vレンジ、
電流は20mAレンジです。
ソースにLED の下駄を2個使って、ゲートの見かけ上の負電圧を得ています。
FETは8ピンDIPソケットに挿します。
接続は写真左から
DSGD です。
ドレイン挿入口を二箇所使いますので、ほとんどのFETに合います。
厳密に考えると、IDが変化するとVDSもわずか変化しますが特性の誤差にはわずかな影響しかありませんので無視しています。
グラフは雲形定規が必要です。
gm はグラフを描いてから接線の傾きとして求めています。

FETの測定器の作り直し。





どうしても2SK192Aの特性が測りたくて、測定器を作り直しました。
ソースの下駄を LED+1S955 にしたら VF の和が 2.28V になりました。
ゲートの分圧抵抗を 2.7KΩ+50KΩ可変抵抗+2/3KΩ に変えました。
VGSが、-2.13V~+0.13V までになりました。
2SK192Aのピンチオフ電圧まで下げられました。
測定結果のグラフを示しておきます。

FET VGS-ID 測定器

FET の ID 対 VGS の測定には負電源が必要です。

そこでソースに LEDでゲタを履かせて、見かけ上ソースから見たゲートが負になるようにしました。

使用した LED の VF は 1.78V でした。

手持ちの2SKタイプ、

2SK19,2SK192,2SK241,2SK439,2SK544

これらを個別に測りたいため、VGSが -1.5V~+1.5V程度になるように設計しました。

電圧計、電流計はデジタルテスターを使います。負電圧もそのまま接続できるので便利です。

回路図と出来上がりの写真、2SK544Eの測定例を示します。

グラフの接線の傾きから伝達コンダクタンス Y が求められます。

この2SK544Eの場合、VGS= -0.2V のとき Y=10mS 程度になります。

FETは 8Pディップソケットに挿して測ります。左右どちらに挿してもいいようにしました。

端子は、DSGDの配列にしましたので、多くのFETに合います。(SDG、GDS以外)

コンデーサーは、異常発振防止のためのパスコンです。気休めです。