続きです。

 


この日は何時に会えるか分からなかったので、お泊まりの用意をしていた。



とにかくベタベタと甘えてくるナガくんを

少しクールな気持ちで見つめながら


もしかしたら今夜のナガくんの頭の中は

いつやるか?でいっぱいだったのかも。


失礼ながら、

そんなことすら考えた。




甘えてくれる人が好き。


そう聞いていたけれど

私が甘える隙もないほどに

彼の方からくっついてくる。



無言の愛情表現のようでもあるし

自己中のようにも感じた。



仕事でこんなに疲れていても

こうなるなんて

若いってこういうことなんですね。




部屋着に着替えたかったけれど

その時間はなかった。




ベッドに行こうよ


隣の部屋に促された。



泊まるということは

こういうことになるのは想定内。

驚きはなかった。




どうすればと訊かれることもなく

彼は彼自身のお作法で

進めていくタイプのようだった。




ナガくんは、満足したようだった。


ちょろい。ブラックつぐみ





夜中、彼の歯ぎしり音で

何度も何度も目が覚めた。


アナログの目覚まし時計のアラームを合わせる時にダイヤルを回すとギギギと音がしますよね。わかるかな?あんな音だった。


翌朝聞くと、歯ぎしりはもうずっと前からだとしれっと言われた。

それなら寝る前に言ってくれればよかったのに。



歯ぎしりだけでなく、早朝4時から何度も

ナガくんのスマホのアラームが鳴り響き

それでも何度も目が覚めた。


この音量で爆睡できるってすごい、、


あまりにも何度も大音量でアラームが鳴るから

5時半頃、私の方が完全に目が覚めた。





そうして迎えたクリスマスの朝🎅



0.1%可能性あるかな?

わずかに期待していたクリスマスプレゼントは

99.9%の予想どおり、ありませんでした。


これはつまり私は、クリスマスにプレゼントを贈りたくなるような相手ではない

ということ。


謙虚に受け止めよう。



実は、私は、ささやかなプレゼントを用意していたのですが

渡しませんでした。



7時に家を出て学校(職場)に行くと聞いていたから、間に合うように準備したら


7時からお風呂に入り始めたナガくん。

洗濯も干して、

家を出たのは8時近かった。




昨日の鯛めしおにぎりの残り1個を

車内で1人で食べ始めた。



徐々に仕事モードになってきたのか

会話するようになってきて


最近の20代の先生は気づかいが足りないよ

そんなこと言っていたから

助手席で申し上げた。



1人でおにぎり食べてるー


もらったんだもん。俺の物。



私に対する気づかいは?笑

お腹空いたな〜



これで初めて気がついたように



コンビニでおにぎりでも買ってあげるかー




いらない。キラキラ

笑顔で反抗した。




美味しかった。

ごちそうさまでした。


そう言って

おにぎりを包んでいたラップを

ゴミ袋に入れた。




そういえば家を出る時に

ハグの1つもなかったな



昨日は楽しかった?


楽しかったよー!(即答)


営業用だな。




つぐみさんは楽しかった?という質問を待っていたけど、何も聞かれなかった。



簡単に手に入ったからだけではなくて

こういう人なのかもしれない。



なかなかうまくいかないものです。



るねくんがいた昨年のクリスマスの頃は

とてもとても楽しかったなーと

ぼんやりと思い出していた。




眠くて眠くて

自宅に戻るなりベッドへ。



そんなクリスマスでした。





翌日、


昨日はイベント好きな私に合わせて

激務の中、時間作ってくれて

ありがとう。


そうLINEしたけど、

いつもなら必ず何か返ってくるのに

その後4日間、既読スルーです。




年末年始のお休み中に会おうよという

お誘いもなかったから

このままフェードアウトかな。






そういえば、イブの夜にナガくんに

ふと質問してみた。


どうしてペアーズやってるの?



答えはシンプルかと思いきや


んーー

自分の価値観を広げるため。

あとは彼女ができたらいいなと思って。



よくわからない答えが返ってきた。




クリスマスまでに彼氏は

できませんでした。




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翌日、急なお誘いで初対面1件してきた。

年内に、イベントを1件、

初対面を1件入れた。

別の1件は断った。

年始も1件断った。


サトウさんとの約束は本当に雪で延期になり、誠実なLINEが来ていたから案外いい人なのかもしれませんし、ナガくんみたいな人なのかもしれません。



引き続き頑張ります。