西暦2076年。

日本を始め、アメリカ、カナダ、ロシア、イギリス、イタリア、フランス、ドイツといった先進国の数々は驚くべき産業と経済の発展を見せていた。

21世紀初期に問題となっていた「地球温暖化」などの環境問題をも、その技術力をもって解決へと導いたのだ。

そうして各国ともに豊かな生活を送っている――はずだった。


だが現在、更なる問題が世界中を悩ませていた。


それは人口爆発による異常な人口の増加だ。

およそ100年前――1950年代に25億人ほどだった、この世界の人口はみるみる内に50億人を突破し、」ついには100億人にまで到達してしまった。


その中でも日本の人口の増加は凄まじいものだった。

21世紀初期には1億3000万人あまりだった人口はわずか半世紀で約3倍の3億9000万人に達した。

それに伴って食糧不足、食糧危機の時代が訪れた。

完全な2極化社会になってしまった日本では貧困層の餓死が相次ぎ、更にはそれによるデモやテロが各地で多発する有様だった。

――世界のトップクラスにまで上りつめたかに見えた日本は急落の道を歩んでいたのだ。

そこで政府は人口増加対策として”ある法案“を打ち出した。


それが「人口削減計画」、通称「D-GAME」だ。