<ASSA>
高いところが苦手なんですよ。
ワタクシがまだ幼かった頃、
両親と祖父母に、大阪の遊園地へ連れていってもらうことがありました。
その時ワタクシは身長制限でまだ危険な乗り物には乗れなかったので、
2つ年上の姉が乗るジェットコースターを下から眺めていました。
ワタクシは大阪生まれですが田舎育ちだったので、
そりゃあもう見ているだけでドキドキするし姉のことが心配でなりません。
「グワ~ン!グワ~ン!」と唸りをあげて大空の下を滑走する鉄の塊は、
ただ恐ろしいだけのものでした。
ところが、
恐怖はそれで終わりませんでした。
何とそのジェットコースターは、
姉を乗せたまま高い所で故障して、
そのまま停車してしまったのです。
思いがけない大事件を目の当たりにしたワタクシは、
すっかり取り乱して手足をガクガクブルブルと震わせ、
「(姉が)死ぬぅ~~!死ぬぅ~~!」と、
目を大きく見開いて泣き叫び、
姉が救助される様子を見つめていました。
ワタクシが人より少しだけ目が大きいのはその時の影響です。
だからワタクシは高いところが嫌いなのです。
その後ワタクシは、
ある日おかしな夢を見ました。
夜の真っ暗な闇の中で、
観覧車が美しい光を放ちゆっくりと回っているのです。
それはまるで絵本のように、
幻想的に美しく、
きれいに静かに輝きながら、
闇の中で回っているのです。
すると、
ああ、何ということでしょう。
次の瞬間、観覧車の1つ1つのボックス席が、
まるで線香花火のはかない光の玉のように、
ポトリ、ポトリと落ちていくではありませんか。
真っ暗な深い暗闇の中で、
観覧車は尚もゆっくり回転しながら、
ポトリ、
またポトリと、
静かに、美しく、
光の玉を次々に落としていくのです。
だからワタクシは大人になった今も、
怖くて観覧車に乗れません。
高いところは恐ろしい、
という話です。
★今日も読んでくれてありがとう!
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