「自由」と「不自由」 | ◆広島公立入試プロ◆ クラフトワーク

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自由というのはとても良い響きですが、それを使いこなすにはとても高い能力が必要です。

たとえば考えてみてください。ここに1人の中学生がいるとして、明日からの1年間、すべての自由を与えられたとします。朝は何時まで寝ていてもいいし、学校へ行っても行かなくてもいい。ゲームもTVも漫画もネットも、好きなだけやって構わない。夜は何時まで出歩いていてもいいし、お金も好きなだけ自由に使っていい。そういうすべての自由が与えられたとして、この中学生は1年後にどうなっているでしょうか。多くの賢明なお母さん方は、考えただけでもゾッとすると思います。その子は1年経ったそのあとの人生を、自分の力でちゃんと幸せに生きていけるでしょうか。

自由というのはとても良い響きですが、それを使いこなすにはとても高い能力が必要です。

ですから皆さんが今よりもっと未熟だった幼い頃は、様々な「不自由(ルール)」でおうちの人に守ってもらっていたはずなのです。「学校へは遅刻欠席をせず行きなさい」「ご飯は残さず食べなさい」「人によくしてもらったら『ありがとう』を言いなさい」「食事の後は歯を磨きなさい」「17:00までには家に帰ってきなさい」。他にもいろいろな「不自由(ルール)」が、見えないところにもきっとあったはずです。ただ、これらの「不自由(ルール)」は、皆さんの成長と共にどんどん減っていきます。「もう中学生なんだから」「高校生になったんだから」と、大人に近づくにつれ「不自由(ルール)」は減っていくのです。その時もし「自由」を使いこなす能力が備わっていなければ、大変なことに
もなりかねません。世の中をざっと見回してみると、この自由の海の中で多くの高校生や大学生が、溺れて苦しんでいるようにワタクシには感じられます。それは自由を使いこなす能力がまだ不十分なまま、たくさんの自由を手にしてしまったことが原因なのです。

少し不安にさせてしまいましたが、しかし皆さんにはたくさんのチャンスがあります。今まで皆さんを守ってきた「不自由(ルール)」は、ある日突然ゼロになるような、そんなふうにはきっとなりません。多くの人は、それを段階的に減らしていくでしょう。その時、それまで誰かに与えてもらっていた「不自由(ルール)」を、自分で作っていくように徐々に変えていけば良いのです。大人の世界で本当に能力が高い人というのは、自分で「不自由(ルール)」をとても上手に扱っています。ルールにも成功と失敗を分けるテクニックがありますから、それを磨いて上手に扱えるようにしていけば良いのです。このBlogでも紹介しましょう。

「平日は夕食後すぐ15分以上の勉強をする」
「寝る前には必ず腕立て伏せを10回以上する」

今はこういったものでも構いません。とりあえずいろいろ試してみながら、「成功するルール」と「失敗するルール」を皆さんも考えてみてください。ルールの達人は、きっと自分を優秀な人へと育てていきます。

「自由」の尊さを言う人は世の中にたくさんいますね。確かに、「自由」というものはとても尊いものです。一方で、「不自由」の尊さを子供たちに伝える人は、ちょっと少ないような気もします。「不自由(ルール)」がまだ与えられるだけでしかない子供の頃は、これを煙たく感じたり反発をすることも、きっとあるかと思います。ただ、「不自由(ルール)」を自分で作り、使いこなせるようになってくると、これがとても役に立つものだと理解出来るはずです。「与えられるルール」から「自分で作るルール」へ。これも自立の1つですね。とても大切なことです。




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