たとえば目の前に錠剤があるとします。
で、これを飲めば永遠の命が手に入るとします。
飲みますか?
ワタクシは飲みませんね。
だってうっかり井戸に落ちたりしたら大変じゃないですか。
誰にも見つけてもらえなかったら、暗い井戸の底で100年も200年も暮さなければならないんですよ。
暗いですよ。
寒いですよ。
怖いし寂しいし切な過ぎますよ。
或いは隕石が衝突して地球がなくなったりしたら、それこそ最悪ですよ。
1人だけ死なずに宇宙空間をフワフワ漂うことになるんです。
何もないんですよ。
誰もいないんです。
ただ真っ暗な宇宙空間を、100年も200年も300年もフワフワと漂うんです。
1ヶ月でもつらくないですか?
遠い遠い大昔から、世界中ではたくさんの人たちが、不老不死を願って様々な努力をしてきたのを皆さんはご存知ですか? 殿様や、皇帝や、世界中のたくさんのエライ人たちが、不老不死のために無茶な仕事を人にさせたりもしました。でも、目の前にそのための錠剤があるとして、飲んだ人たちはきっと後悔しますよ。ワタクシなら絶対に飲みませんね。「そのとき」が来たら潔く深い眠りにつきます。
ところで話は変わりますが、先程お示しした錠剤の写真は、正直に白状すると不老不死の薬ではありません(当たり前だけど)。実は机の上にあった「さわやか吐息」のタブレットを撮ったものです。
クラフトワークの小4数名が、先日これを見つけて「吐息」を「ハキケ」と読んでいました。
「さわやかハキケ」
全然さわやかじゃありませんね。
早めに指導しなければなりません。