幽霊

＜永尾先生＞

生暖かい湿った梅雨時になると、怪談噺が聞きたくなります。
毎年この時期の夜は、仕事帰りの車の中で、
古今亭志ん朝の『真景累ヶ淵（しんけいかさねがふち）』という怪談噺を聞いています。
噺を聞くたびに、後部座席に何か気配を感じる、嫌な心持ちになります。
バックミラーを見ても、もちろん誰もいません。

自分ではまだ幽霊を見ていませんが、
見たことがあるという人に話を聞いたことはあります。
霊感があると言う人は女の人が多い気がします。

霊感のある人から体験談を聞いていると、次々と疑問が湧いてきます。
海外のような日本の文化圏外でも幽霊になれるのか？
縄文時代の人も幽霊になれるのか？
人間以外の獣でも霊はあるそうですが、恐竜や蟻にも霊はあるのか？

決して、決して、幽霊を疑ったり、ないがしろにしているわけではありません。
全国の神様仏様のご加護のもと、鉄壁の布陣で万が一に備えたいと、寺社の御札をお祀りしています。
これからも幽霊にはお会いすることなく過ごせることを切に願っています。



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