コロナウィルスの検査でもっとも有名で一般的と言えば、なんて言ってもPCR検査ですが、自分がこんな状況になり、すぐにでも検査してほしいと思っても手続きが簡単に完了するとか、すぐに調査してもらえるという訳ではありませんでした。
もしも、これを読んでいる方が私と同じように感染が疑われるような事態になった時、PCR検査までの道のりを事前に知っていれば、必要以上に焦ったり、パニックにならないで済むと思います。
またまた長文になりますが、参考になることは少なからずあると思っています。
県も医師もすぐにでも検査をしたいからといって診療所や病院に直接訪問しないようにと言っています。
その診療所や病院が感染対策指定の施設でない場合があり、また、本当に感染していた場合、その機関に来ている患者に感染の恐れがあるからです。
ということで、感染の疑いがある場合、最初にするのは
① 最寄りの保健所の「帰国者・接触者相談センター」に電話することです(最寄りの保健所はどこなのかとか、その保健所の電話番号は県のホームページに記載しています)
で、電話して症状とか、これまでの経緯、行動範囲などなど細かく聞かれ、なぜかそれで一旦電話を切られます。
理由としては、これまで私が話したことを保健所に伝えるためということで、あらためて保健所から私に連絡するということでした。
「帰国者・接触者相談センターって保健所の中にあるのでは?」とツッコミたくなりますが、決まりのようなのでおとなしく電話を切って保健所からの電話を待ちます。
② 保健所が聞き取りをする。
以外と言ったら失礼ですが、電話を切ってから20〜30分程度で保健所から電話がありました。
状況などはすでに聞いているようで、再確認したいことを軽く聞かれる程度です。
その聞き取りが終わるとすぐにPCR検査ができる施設などを紹介してくれるかというとそうではありません。
私は軽症だったので(コロナ感染の軽症者という意味ではない)、重症者の場合の対応はお答えできませんが、中・軽症者の場合、PCR検査はしなくてよいのでは?というニュアンスをそれとなく匂わされます。
多分、こちらからPCR検査という言葉を出さなければ保健所はPCR検査のことに触れないと思います。
私にしてみれば感染の不安がぬぐえないのでPCR検査をしてもらえないかと粘りました。
そうしたら、長い名称ですが、最寄りの「コロナウィルス感染拡大に際して電話や通信機器を用いた診療を実施している医療機関」(これも県のホームページに掲載されています)に相談するよう勧められます。
結局、最後まで保健所から「それではPCR検査をしましょう」という言葉は出ませんでした。
また、前記の指定の医療機関に相談するなら、その医療機関はご自身で決めてくださいと言うことで、ではその医療機関にこれまでの経緯を保健所が報告してくれるのかといえば、NOで、
その医療機関でPCR検査をするかと言えば、それもNOで、
ではそこの医療機関で私がPCR検査をするかどうか決められるのかと言えば、これまたNOということでした。
これはどう見てもPCR検査を断るための理由をあれこれつけて検査を諦めさせるように仕向けているとしか思えませんでした。
それでも、とにかくできることはすべてやろうと思っていたので、私の住んでいる最寄りの指定医療機関に電話することにしました。
③ 私の住んでいる最寄りの指定医療機関に電話する
前記したように保健所がここに連絡をしていないので、現在の症状やいきさつなど詳しい内容を電話でまた1から説明です。
医療機関なので、電話問診ということになるのかな?
で、最終的には直接診察したいということでしたが、なぜか診療所の駐車場で待機しろということでした。
つまり、診療所に入れないのです。
また、この診療所は感染の専門科でもないですし、専門医がいるわけでもないので、一般外来を診ながらその合間に診察をするようです。
てすので、その医院に到着したことを電話で伝えても、すぐ誰かが来るわけでもなく、結構な時間待たされます。
やっと来たと思ったら受付だそうで、看護師はゴム手袋をしているのにビニール袋を持ってきて、そこに保険証を入れて診療所まで持ち帰ります。
そしてさらに待たされ、やっと医師が来て再確認したいことなどの問診をし、それが終わったら診察です。
軽症だということはすでに伝えていたので、診察は一般的な風邪かどうかを診察するような内容で、特別なことをするわけでもなく、数分で終わりました。
もちろんこれらもすべて駐車場で行いました。
会計も外で、さらに言えば「できるだけおつりがないように」と言われます。
徹底していると言えるかもしれませんが、なんだか本当に感染者になった気分になります。
④ 医療機関が私の状況を保健所に報告
以上で診察は終わり、問診と診察の結果を保健所に報告してPCR検査をするかを判断してもらうということでした。
「なんだよ、PCR検査をするかどうかはやっぱり保健所が決めるじゃないかよ!!」!、と腹が立ちましたが、医療機関に怒りをぶつけてもしょうがないので、あとはOKが出ることを祈るのみです。
⑤ 保健所から検査OKの電話がくる
家で電話を待っていると、診察が終わってから20分程度で診療した医院から電話があり、保健所はPCR検査をすると言っていますとのことでした。
検査は翌日で、時間は現在調整中なのでお答えできないということでした。
ちなみに、検査場がどこなのかはこの日は教えてくれませんでした。
どちらも明日連絡するそうです。
これでPCR検査までの道のりは終了ですが、実はこの話には肝心なことが抜けています。 それは、検査前までの私の症状です。
具体的な症状は割愛しますが、私はコロナウィルス特有の症状が出ていたわけでもなく、簡単に言うと軽い風邪程度の症状です。
ではその程度の状態でなぜPCR検査を受けられるようになったのか?
皆さんにも今後起きうることなのでかなり興味があることだと思いますが、少なくとも私の場合、明確な理由というか基準みたいなものは話してくれませんでした。
ですので、聞き取り調査の内容や言葉のニュアンスなどから私が推測したことをお話ししますがそれで勘弁してください。
ただ、少なくともこの推測だけは当たっていると思います。
それは、私は高齢者とまではいかないけどまあまあの年齢(58歳)だというのが第一の要因だと思われます。
この日は計3回聞き取り・問診をされましたが、年齢に関してはかなり重要視しているようでした。
そして、これは私が各機関に強調したことでもありますが、ほぼ完ぺきな3密状態に一定以上の時間いたことです。
年齢を考えればかなりリスクが高いと思われたようです(これも年齢がらみということになるかもしれませんが)
あともう1点は完全に推測ですが、
感染が疑われる場所が完全把握できていることと、その場所が県外だということです。
もし陽性だった場合、場所が完全把握できていれば他の方の追跡がしやすいですし、やはり県外から持ち込まれたウィルスは広めたくないということがあるのではないでしょうか?
場所については何度も確認されましたから。
お住まいの地域の検査機関や保健所などで多少違うかもしれませんが、検査までの流れはだいたいこんなものだと思います。
少なくとも重症でない限り、すぐに検査は受けられないと思いますし、何度も何度も同じことを話さなければいけないかもしれません。
また、それぞれの機関は感染を前提に対応しますので、言葉は悪いですがバイ菌扱いされることはある程度覚悟し、あまり腹を立てないようにしたほうがいいと思います。
次のページではPCR検査の様子をお話しします。