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フィギュアカービングとハンドメイド革製品のクラフトクラウド

ハンドメイド革製品のCraftCloud(クラフトクラウド)では、全ての革製品を手作りで作っており、メンズ、レディース問わず財布等の注文を受けています。オーダーやカスタムメイドをする事で唯一の作品を手に入れる事ができ、ハンドメイド革製品特有の温かさを感じてもらえます。



前回更新したバイカーズウォレットの記事 の中で 「シニュー糸」 という糸について書いたのですが、
糸の話をしだすと確実に長くなるので、別記事にしましてご紹介したいと思います。





写真少ないので、文章メインでいきますが・・・説明がへたくそなのでご容赦ください(笑)


それと、個人的感想がいっぱい入っています。あくまで個人的感想です。






まず初めにレザークラフト(手縫い)で使う糸の種類なんですが、基本的には「ラミー糸」、訳したら「麻糸」を使います。
麻糸に蝋を引いてから手縫いの作業を始めるのですが、麻糸の太さもそれぞれならばこの蠟引き具合もそれぞれ。初めから蝋が引いてある糸もあるのですが、個人的には自分で調節して蝋を引いたほうが無駄がなくていいですねo(^-^)o



麻糸の他には化学繊維の糸、そしてシニュー糸がよく使われます。





当工房の商品もほとんどが麻糸です。

同じ麻糸でも色、太さなど種類がいろいろありますので、それぞれの用途で使い分けるのですが、なかなか気に入る糸に出会うことはないんですよねぇ。。。特に色に関してはすごく難しいので、自分で糸を染めることもありました。

今では良い出会いがあったので数種類のものに落ち着きましたが、それまでは色々試していて大変でした(x_x;)



また、化学繊維の糸も使っています。
こちらは人工物ですので、色の発色も良いです!なので特殊な色での刺し色で縫い目をカラー糸にするときなどはこちらを使うことがあります。麻糸と比べて劣っているわけではないので、こちらをメインに製作する作家さんもたくさんいます。

化学繊維だとすべりが良く縫いやすいので、縫っている最中の摩擦による糸の傷みをあまり気にせずに縫うことができますし、熱で溶けるので縫い終わりの処理が簡単なのもあります。




そして最後に最近流行のシニュー糸。


この「シニュー」というのは、英語で「Sinew」、訳すと 「腱」 です。

その昔、革を縫うための糸は鹿の腱を使ったと言われています。
この腱製の糸を 「シニュー糸」 と言います。

でも今は本物の腱ではなくて人工腱の糸として作られていますので、今売られているシニュー糸は正確には「人工シニュー糸」と言わなけらばならないのかな。。。


海外で売られているものを取り寄せるのですが、それには英語で 「Artifical  Sinew(人工 腱)」 と書かれています。


下の写真がシニュー糸です。上の黄色い糸がナチュラル・・・要するに腱の色(?)です(゚д゚;)

その下の白い糸は人工的に白にしたシニュー糸です。今では青とか赤もあるそうで・・・




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いま、この記事を書いてて思ったのですが、知ってたけど・・・人工とは言え・・・腱で縫ってたのか( ̄□ ̄;)

よくよく考えると気持ちの悪いことをしてますよね(笑)






このシニュー糸、ほかのものと比べて糸の強度面で優れているんですが、他の糸と比べて使い方がかなり特殊です。



何が特殊かというと、シニュー糸には 「縒り(より)」 がありません。
上の写真をよく見るとわかるんですが、平べったくなっている状態で売っています。


これはなぜかというと、糸を漉くためなんです。
わかりやすく言えば 「糸を割く」 んですね。

太く平べったい状態の糸を、使う用途や場所によって太さを自分で調節できるんです。
1/1で使うとかなり太いので、1/2に漉いたり、1/3、2/3の太さに漉いてから自分で縒りを作って、蝋を引いて固定をしてから縫います。



1/1のシニュー糸をバラけさせると下の写真のようになっていて、一本が髪の毛よりももっと細い糸の集合で成り立っているのがわかります。




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ここまでシニュー糸について説明してから、前回更新したバイカーズウォレットを見ていただきたいのですが・・・写真ではわかりにくいんですが(ノ_-。)




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左の写真、財布の本体の外周を縫うときは 1/1の太さ。
右の写真、カード入れ部分、小銭入れ部分などを縫うときは 2/3の太さ。

また、完成しちゃうと見えない部分、隠し縫いしている部分には 1/3の太さ。


それぞれ太さを変えています。これは完成時のバランスと縫い箇所の用途、その箇所に適応した強度を考えて分けています。


糸の太さが変わると、糸を通すための穴の大きさも変えます。また、穴の間隔も変えます。


それぞれのバランスがおかしくなると、穴が小さすぎて糸がギュウギュウで通らなくて、無理に通して摩擦によって糸が傷む、それが原因で糸の強度が落ちることに繋がります。



また、穴が大きく糸が細いと縫っている時の摩擦は少ないですが、糸が細い分強度が落ちている上に隙間があるので、締め付けが弱くなり縫うことで得られる強度がない状態になります。(革に穴を開けると弱くなりますが、縫うことで補完させてます。これが不完全になる。)






まぁ、ごちゃごちゃ考えてるのはわかったけどさぁ~( ̄ー ̄;
シニュー糸が強いんなら全部シニュー糸で、太さも太い糸で作ればいいやんか~~( ̄Д ̄;;





と、言われてしまいそうですが。。。


シニューが強いとはいえ、麻糸が弱いわけではないんです。麻糸も十分強い糸なんです。

なんでシニューを多用しないかというと、簡単に言うと・・・めんどく・・・・・・違います。



糸によってものすごく商品の雰囲気が変わるからなんです。



同じ財布でも、糸が太いとカジュアルに。細いとフォーマルやビジネス用の雰囲気になります。
また、メンズかレディースかというのも影響します。

これは縫いの穴の大きさにも言えるので、糸と縫い穴(正式には「菱目」と言う穴)はワンセットで商品の雰囲気に大きく影響を与える部分なんです。



こういう意味でもシニュー糸が与える影響は大きいからなんです。




この影響は糸の色にも言えます。糸の色を変えるだけでカジュアルをもっとカジュアルにもできるし、フォーマルにもできます。

もっと言えば、同色、太さも一緒の糸でも糸の素材の種類を変えることで商品の雰囲気は変わります。




さらに言うと、その商品の使い方で糸の太さを変えたりもします。



縫い目は革の表面よりも出っ張っているので、縫い目部分に関しては外部からの摩擦を革よりも糸が先に受けることで、革を守る意味もあるからなんです。



縫い目部分の革は数ミリ間隔で穴が開いているので、革の強度は格段に落ちています。

この部分に太めの糸で縫うことで、衝撃を糸が受け止められるんですよ。ですので、より摩擦が大きな使い方をする商品には糸を少し太めに、また革が傷みやすい部分の縫い目には糸を二重に縫ったりしています。





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はぁ・・・・長かった。。。





いろいろな部分で何かしらの意図が潜んでいますねぇ~~・・・・お後がよろしいようで。。。。(・_・;)










・・・・・・落ち・・・・・・雑やなぁ (笑)