1度開いた工具箱を閉じる。
そしてまた開いて眺めてみる。
とてつもなく重たい僕の工具箱の中は、
凄まじい事になっている。
これで全てではないんだよな。
「嗚呼·····。」
思考回路が変わった瞬間、
僕は〖 〗になる。
現実であり、非現実。
僕であり、少し回路の違う僕に。
またひとつ、
工具を増やすことを躊躇う僕は、
「そんなにいらない。」
そう思っては、キミを想う。
何の意味もない様で、とても意味のあること。
それによって、戻れるのだから。
1人で足掻いているようで、そうではない。
現実との境でも、ほぼ現実にいる。
でも其れが、
意味を成しているのかは分からない。
分かっている。
解っている。
僕なりに経験上、判っている。
だから僕は、戸惑いながらも
〘生命線〙である〘モノづくり〙を
続けようとしているのかもしれない。
〘キミの為に〙なにか作れないかなと、
ツールボックスを眺めている僕は、
一体誰なんだろうな。
少なくとも、今現在此処に居るのは、
間違いなく、僕 だ。
桜魅