貴方を耳が聞こえてよかった声が聞こえるから目が見えてよかった笑い皺が見えるから鼻が利いてよかったシャンプーの香りが匂うから髪があってよかった同じ色に染められるから指があってよかった手紙が書けるから足があってよかった会いに行けるから脳があってよかった想い考えられるから血があってよかった分けられるから生まれてよかった感じられるから
自由詩金魚蝨灯が夜闇に二つ旅籠か祭りか 華やぐよ黒と白の幕 栴檀の鱗粉が舞う見紛うところ よやよや亡骸を送り出す儀式燦々たる月光の下に響く啜り泣きか噛み殺した笑いか賑わいだけは縁日のよう躯しか見えない魂は見えないよやよや 茄子胡瓜に足をつけよう朽ち腐る頃には 秋が来るよ秋茜 よやよや 金魚蝨灯が倚盧