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怪人登場!!

「車、どうしようか・・・」

あえて、俺の方からは何も言わなかったが、
こいつ、ホントに運転する気なのか。

そう言えば、ディーラーの営業の人が、
「このランクルは高く売れるから、大事に乗ってください」
と以前に言ってた事を思いだした。

早速、電話。

すぐに家に来て状態をチェックしながら、知り合いの中古車屋に
電話してるようだった。

「50万で売れるそうです」

えぇっ?

そうなの?

んじゃ、傷付いてなかったらいくらで売れたんだ?

すげーーーー

とにかく、引き取って貰って、
その50万で適当に中古車を探してもらう事にした。

すぐに、トヨタのパッソに決まり、
2週間後に納車、

パッソ・Racy・黒・4万K

ジジィが乗るにはちょっとな・・・・・
まっ、いいか。

保険の手続きも終え、
「もう乗っていいぞ」とジジィに言っておいた。


しかし、あれほど乗りたがってたのに、一向に乗る気配がない。

1週間ほど経ってから、
「どうやってエンジンかけるんだっけ?」

んがっ?

恥ずかしそうに聞いてきた。

あんだって?

中古だからPush式でもないし、
こいつ・・・・マジか・・・・・

言いようのない恐怖に襲われた。


「このキーを回して、これがギアで・・・・」
何言ってんだ俺・・・・
つーか、大丈夫かこのジジィ・・・・・

「乗ってもいいのか?」

「あ、あぁ」

何とか、乗り出して家を出て行った。

(まっ、大丈夫だろ・・・・)
(絶対、事故るわ、あいつ・・・)

頭の中で入り乱れていた。


えぇーいっ、仕方ない・・・・

とにかく、急いで追いかけた。

走りながら、その辺で事故ってないかチェックしてた。

しばらく行くと、コンビニの駐車場にパッソがあった。

(コンビニかい?)

取りあえず、無事に家まで帰ったので一安心。


しかし、それ以後は乗る事もなく、
運転したのは、この時、一度だけだった。

昨年、2014年1月の末の事だった。
一昨年の秋頃、病院から帰って来た父がブツブツ言っていた。

「変な物を付けられた・・・・」

よく聞いてみると、カテーテルを付けられたらしい。
どうも、尿が出にくくなってたらしく、そういう処置をされたらしい。


まだその時は、俺も
(歳だから仕方ないか・・・・)
っていう程度にしか思っていなかった。


年末の30日、どうも騒がしいので庭に出て見ると、
うちの道路の反対側の家のブロック塀に、父親が車で突っ込んでいた。

(ええっ・・・・)

絶句。。。。。

とにかく、車を戻させる。


ブロックには大きな穴があき、父のランクルもベコベコになったが、
グリルガードがあったおかげで、ボンネットはほぼ原型を留めていた。

まず、警察へ電話、そして保険屋へも。

ぶつけた先が工場なので、すでに年内の操業は終えていて人がいない。
ここの社長は東京住まいなのだが、連絡先も知らない。
何とか、近所の伝手で連絡をして謝罪。

そうこうしてるうちに警察が来て、保険屋も来た。

父はというと、独りで病院へ行こうとしていたらしく、
「早く病院へ行かないと・・・」などと、恍けた事を言ってる。

「ふざけるな!! 今はそれどころじゃないだろ!!」と怒鳴りつけた。

何故、こんな事故を起こしたのか聞くと、
出掛けに、母が何か言っていてイライラしたのが原因だと、
ガキでも言わないような事を言ってる。

ひとまず、全ての処理をして、病院へ連れていった。


泌尿器科へ行き、眼科へ・・・・・

白内障の手術、入院の申し込みをしていたらしい。
日程は年明けの5日。

(おいっおいっ、仕事初めの日じゃねぇか・・・
普通、そんな日を選ぶかね・・・・)



正月。

親戚連中に、(もう運転はやめろ)と散々言われてた。
当然だ。

しかし、ガンとして聞き入れない。

「車の運転は大丈夫だ」と・・・・

もう、85だぜ。


そして、手術のため入院。
両目ともやるので、約10日間の予定だった。
行く途中、車の中で、
「大変な事をしてしまった・・・」
と、やけに落ち込んでいた。

戦後すぐに、都内でタクシー運転手をしていた事あり
運転のスキルは高かったので、周りも驚いていた。

退院して帰って来たら、多少呂律が回らなくなっていて、
入院せいかな・・・・と、思っていたが、

ここから急降下が始まる事になる。
まぁ、あれだ・・・・
これっ、何度目の再登場なんだろか・・・・

すでにもう、SNSそのものには全く興味はないが、
うんんんんん・・・・