以下、Filmarksからの転載ですが、正直言って、自分にはどストライク。泣きまくりました。
時は唐代、玄宗皇帝の御代。
算術に長けた田舎の若者がその才を活かして長安で下級役人になった李善徳。
さして要領がよいわけではなく、おべっかを使うこともせず、生真面目に日々の業務を淡々とこなす。
娶った美しい妻とかわいい娘。
下級役人のしがない給料をこつこつ15年間貯めて、やっと長安の外れに家を買い、これからローンを支払っていかなければならない善徳がある日賜った仰天のミッション。
嶺南のライチを生のままで長安に運び込み、楊貴妃の誕生日に間に合わせよ、と、ライチ使に任命されてしまう。
善徳は、いわば「いてもいなくてもどちらでもよく、ミッションに失敗して死罪になっても誰も気にしない」人身御供にされたというわけだ。
その距離、具体的に嶺南のどこなのかによるが1300kmとも1700kmともいわれる距離を、8世紀に移動することは、それだけでほぼ命がけの距離である。
しかし生真面目な善徳は、妻子にしばしの別れを告げ、一人、南へ南へと向かっていく。
嶺南にたどり着いた時にはからっからに干上がっている善徳。
嶺南は気候もよく、商売も栄えて特産品もたくさんある豊かな土地だ。
ここで善徳は一人、ライチを手に入れる方策、そしてそのライチを馬と荷車か、船くらいしかない手段でどうやって生のままで長安に持ち込むか考え始める。
善徳の人の好さもあって、一人二人と協力者が出現する。
とはいえ、ライチの身の寿命や長安までの距離がいい方向に変化するような魔法はない。
善徳は考える。
自分の特技である算術の力を使い、嶺南から長安までのルートを調べ、行程ごとのテストを繰り返す。
そして迫りくるタイムリミット。
善徳は動き始める…
李善徳役の俳優さ、ダーポンさんの顔を見ていると、自分は矢本悠馬さんを思い出したが、配偶者はえなりかずきくんみたいだと言っていた。
最初に便宜を図ってくれる蘇諒の顔は、韓国時代劇のトンイに出てくる張禧嬪の兄役だった人みたいな印象。
そしてテレンス・ラウ、楊国忠役はよく見ると、なんとアンディ・ラウだった。
中国時代劇ではあるが、劇中にはラップっぽい曲をフィーチャーしたり、もちろんCGなどが多用されたりしていて現代っぽく仕上がっているところもある。
原作小説もあるようだが、何も予備知識なしに観に行き、たぶんだが、いろいろな方策を用いて、最終的にライチの持ち込みに成功するんだろうなあとだけ想像しながら観に行ったのだが…
最終の20分くらいは自分はもう涙が止まらずにひくひく嗚咽し続けながらラストまで味わうことになった一作だ。
案の定、パンフレットは売り切れだったので、その後、トイレの列に並んでいる間にメルカリで(割高ではあるけれども)すぐに買った。
もう一度、観たい。
新年早々、爆泣きさせられた一本となった。
今、この時期に中国の映画を観るのはどうなの、と友人にも言われたのだが、なんというのかな、やはりそういうことと、映画の中身は別ものなんだと、声を大にして言いたかった。