お疲れ様です。今回は管理会計論について書こうと思いますがまず企業法の補足をさせてください。
私は企業法については90点を目標としていたので、捨てた論点はありません。商法も、金商法もやりました。
商法については理解が結構重要な気がしました。肢だけ覚えようとすると中々分かりづらい部分があると私は感じました。
金商法は肢と解説を覚える程度です。こちらはあまり理解する、という感じではありませんでした。まあ多少の理解は必要です。例えば公開買付はどのようなものなのか、とか大量保有報告とは何なのか、とかは理解すべきです。3%ルールとか細かいのは過去に出題された部分に絞って抑えました。
金商法は実際今回の短答では過去に出題された肢の応用問題みたいなのが出ていてラッキーって思いました。しっかり2問取れたので費用対効果はいいかなと。最近の金商法は取れる問題になってきていると思います。昔は違ったそうですが、直近(h29)の短答では普通に取れる問題でしたね。なのであまりこの二つの論点は切らない方がいいと思います。勉強すれば確実に20点取れます。

法律科目と言うこともあって法律独特の言い回しにみなさん頭を悩ませていると思います。私も同様でした。何言ってるんだこれっていう肢も沢山あったのですがそこは逃げずに立ち向かいましょう。講師に質問したり、ネットで調べたりして言い回しに慣れていくべきです。ただ闇雲に肢を暗記するのではなく、理解したことを暗記していきましょう。
最初は道程が程遠いと思いますが、一カ月程度で光が見えてくると思います。個人差があると思いますが私は一カ月ぐらいで前回提示した教材に絞れば、あと二ヶ月で固められる、と思うことができました。とにかく企業法は点数がブレにくいので得意科目にできると総合の成績が安定する気がします。

次に、管理会計論です。
この科目は私自身答練等で点数が良くなかったので正直何をオススメすればいいのか分かりません。計算はなるべく理解することを意識しました。勘定連絡はめちゃくちゃ重要です。部門別計算とかの間接費勘定までの流れとかは特に勘定が重要です。標準とかは直接仕掛品勘定が問われたりしますから、こちらも重要です。
使用教材は、

・2018目標テキスト
・2018目標トレーニング
・アクセス、基礎、直前答練、全国模試
・大原全国模試
・lec一問一答問題集
・スタンダード管理会計(市販です、スタンダードテキストではありません。)

以上です。以上以外は手をつけていません。

前述した通り、計算は原価計算と管理会計共通で理解に重点を置きました。原価計算については、入りは簿記同様計算方法を暗記するところから始めました。習うより慣れろ、ですね。それから勘定連絡とかを意識し始め、結局これ何の金額出してるんだ?何でこうすると合理的なの?、という観点から理解に努めました。管理会計分野に関してもとりあえずトレーニング問題を解いて、結局何がしたいのか?というのを常に意識して勉強しました。
トレーニング問題はまず一通り解き、論点が全て凝縮しているな、という問題について付箋を貼り、その問題を何回も解く、という方法で回転していきました。何回も全部やるのは時間的制約から不可能だと一周目で思いました。笑

が、正直予備校の答練ではボロボロでした。。。点数的には、全6回中、40,60,40,49,21,85みたいな感じでした。なのであまり参考にならないかもしれませんね。。。一番最後は相当簡単でした。なのであまり当てにならない点数ですね。
アクセスだけやればいいというのは嘘です。どう考えても量的に足りません。アクセスは解けるのが本試験を受ける上での前提になって来ます。
本試験の計算問題はやはり理解を聞いてる気がします。計算方法の暗記では立ち向かうのが少し難しいのではないでしょうか。分かってれば簡単、分かってなければ難しい、というような問い方が多い気がします。
理論ですが、直近の短答では重要性が相当程度高まってきています。45点、つまり総得点比率の約9%が動くわけです。また管理会計論全体の45%でありますから、計算の損失をカバーすることができるようになっています。なので理論対策もしっかり行った方がいいと思います。原価計算基準ですが私はlec一問一答問題集をベースに勉強しました。これは本当に素晴らしかったです。過去問もほぼ収録されていたりしているのでオススメです。それよりも解説がとても良かったです。めちゃくちゃ分かり易かったです。本試験では一つ間違えてしまいましたが相当細かい論点でしたので効果は出ていると思います。原文は絶対読みましょう。相当短いし、原文そのままの問題も多々あるので絶対に読み込むべきです。原価計算基準で一番重要なのは規定の背景の理解です。例えば間接材料費について言えば、買入額とするのか払出単価×消費数量なのか、という規定があると思いますがこれは重要性の原則が背景にあります。重要性が乏しいものは帳簿記録を付けず、金額のみしか把握できないという理論があってこそ、買入額には二つの規定があるのです。こういった具合に背景の理解が忘れにくくする鍵になっていると思います。背景をしっかり勉強すれば多少捻られても簡単に対応出来ると思います。
管理会計分野に関してはスタンダード管理会計という市販の本が一番いいと思います。この本は元試験委員が書いているとのことで、実際にこの本からよく出題されます。この本は初学者向けに書かれているので、管理会計の体系を理解するのにはもってこいの本だと思います。ですが少し専門的(数学的)な部分も含まれていますから、そこの部分については端折りながら読み込みました。
あとは過去問です。過去問は収録されている問題は完璧にして臨みました。ここでの完璧という意味は解説を完璧に理解する、というところまでです。派生する知識等は企業法と同じように調べて抑えていきました。lecオリジナルの問題は苦手な論点(業務意思決定、設備投資意思決定等)だけやりました。本試験では管理会計分野は全問正解でした。そしてやはりほぼスタンダード管理会計の中から出題されていました。
管理会計分野に関しては本試験では例年体系的な理解を聞いてるような気がします。理論科目に共通してしまうことかもしれませんが、理解してれば簡単、暗記だけなら相当難しい、というのが管理会計の理論ではないのかなと思います。TACでは暗記だと言われると思いますが暗記のみで挑むのはギャンブル性が結構高く安定しません。なるべく体系的な理解を伴って戦いましょう。

管理会計論に関しては時間が足りないという悩みが私達を苦しめるわけですがこれに関しては常日頃から練習してみるといいかもしれません。私はすべての答練に関し、理論を含め45分で解けるようにしました。アクセスとかも20分以内で解く、というような具合に。直近の本試験では五年前みたいな難しい問題も減っていて時間内に解き終わる構成になって来ていますので、あまり意識する必要はないと思いますが難しくなってしまった時対策にも、とにかく時間を測って練習する、ということが重要になってくると思います。
企業法同様、この科目は捨て論点を作りませんでした。範囲的にも相当少ないですしね。ただ、会計学の一部を構成していることには注意しましょう。会計学を制する者は会計士試験を制しますからね。

以上です。次回は監査論について書きます。読みにくいとかの感想が御座いましたらコメントよろしくお願いします。