一年前の今日。
高校3年生の夏。
本格的に受験に向けて…
あの日だって、
オープンキャンパスに行ってた。
その帰り道、
ちょっとした息抜きで友達と映画を観て、
いつもどおりに帰路についた。
最寄りの駅から歩いたら10分ちょっと。
警戒心はちゃんと所持してたはず。
一瞬の出来事だったけど、
すごく長い記憶。
状況が理解できなくて、足が震えて。
わけもわからず大泣きしてた。
あの時、声をかけてくれた家族のおかげで無事だったのかもしれないなんて、思ったりもしてる。
冷静さを欠いて、とりあえず早く家に帰らなきゃって、震えてうまく歩けないくせに同じ方向に進もうとしてた。
事情聴取があって、親が迎えに来て。
「参ったぜ」なんて冷静を装ってみても、本当はいまだって、ちょっとのことで動揺する。
それから、外にでられなくなって、学校にもバイト先にも迷惑ばっかりかけてしまって。
帰り道、後ろからいきなり口を塞がれて、膝蹴りされたあの日から、ちょうど1年。
「動くな、殺すぞ」
いまでも、聞こえる気がするし、同じ格好をした人を見るだけで心拍数はあがるけど。
忘れるわけじゃなく。
前に前に。
立ち止まってた気がするから。