お恥ずかしい話。 | CozyBicycleのブログ

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兵庫県川西市のスポーツバイク専門店です。

「今年初めての確定申告で明日会計士さんに提出する資料をまとめなければならなかった」という言い訳で3日間BLOGをサボっていました。


本当に時間がないときはサボっています。


さて、先日CANNONDALE(キャノンデール)のフルアルミ製ロードバイク「CAAD10 105」を組んでいたときのことです。


「CAAD10 105」や「CAAD8 105」等、BB30規格のフレームにFSAに代表される30mm軸のクランクを使っている場合、BB30ベアリング(大体が初めはFSA製)がフレームに取り付けてあります。


このベアリングの外側にグリスを塗布していないと後々えらいことになるので、最近はメーカー出荷時に塗ってあることがほとんどですが当店では確認を兼ねて一旦取り外して、グリスを塗布後再圧入しています。


VAR PE-13500 FRANCE バール 工具 BB30

その際、ベアリングを傷めないでフレームからBB30ベアリングを抜き取れる優秀な工具が「VAR PE-13500」です。


ハンマーで叩いて抜くよりかなり簡単&ソフトにベアリングが取り出せます。


この「VAR PE-13500」はBB30用ベアリングの抜きと圧入ができる工具です。


数年前に発売された当時に以前働いていた店用に(私が)購入してもう100台以上、CAAD10のベアリングを付け外ししてきたはずです。


この度自分の店をするにあたりキャノンデールを取り扱うと決まってから真っ先に揃えたのも「VAR PE-13500」です。


VAR PE-13500 FRANCE バール 工具 BB30 使い方

昨年新調した「VAR PE-13500」を手馴れた手順でいつものようにグリス塗布後再圧入すると、何かがおかしいのです。


よく調べてみるとベアリングの圧入が最後までできていないような気が。


GRUNGE グランジ プレスフィット
BB インストールツール

他の簡易的な工具を使うとほんのもう少しだけベアリングを圧入できるのです。


CANNONDALE CAAD10 105 BB30 ベアリング 内寸

ベアリングの内々の寸法をノギスで測り、


VAR PE-13500 最小寸法

ベアリングの外~外が約64.1mmぐらい。



VAR PE-13500 隙間

それを「VAR 13500」の最小寸に合わせると、1mmぐらいの隙間が。

「最後まで圧入できないやんけ~!」


VAR PE-13500 ワッシャー

まあ、結果的には外側にワッシャーを入れたら最後まで圧入できることを思い出したのですが。


で、その前の日に納車した「2014 CANNODALE SLICE」も同じBB30で同じく「VAR PE-13500」を使って再圧入していました。


工具と自分が疑わしくなって次の日に「お恥ずかしい話」ですがお客様のご自宅に確認の為、お伺いさせていただきました。


クランクを外してベアリングの圧入具合をチェックさせていただきましたが問題はなく最後まできちんと圧入されていたのでホッとしました。


お客様、メーカーや工具代理店関係各位の皆様、大変お騒がせしました。(終わり)


キャノンデールのアルミロードだけ、ベアリングが少し内側に位置しているような気がするのですがね~。