ロードバイクだけにかかわらずクロスバイクやマウンテンバイクでもサドルの後退量は大切です。
サドルの後退量は、シートポストに止められているサドル下のサドルレールを前後に動かしたり、それでも足らない場合はシートポスト自体のオフセット量を変更するためにシートポストごと交換してしまいます。
シートポストを交換してもダメな場合はフレームがダメ(合っていない)ということになります。
今まではフィッテイングの際、先に錘がついたヒモをサドル先から垂らして垂直にし、BB中心からの長さを「ものさし」や「メジャー」で測っていました。
お客様からフレーム交換の依頼を受けた場合も同様です。
只、実際のところ、何ミリかはどうしてもずれてしまうのです。
RETULの3Dカメラを使って計測できる「ZIN TOOL」でも数値をもとにサドルを触るのは人の手ですから、正しいサドル後退量の位置に素早くセットするには、XY TOOL(エックスワイツール)は必要だと考えています。
「SICI XY TOOL」
285ドルで約3万円
もっともシンプルなリーズナブルですが、基準となる点をレーザーで指し示す必要がある。
「SPECIALIZED BG FIT X-Y TOOL」
下のベースを前後クイックに取り付け水平にしてからBB中心を指示し、サドルの後退量とステムまでのりーチを測ります。
ホイールを付けたまま計測できるのが最大の特徴。
値段はかなり高価で約20万円。
「BICISUPPORT ART 170 PRO SIZE」
上の「SPECIALIZED BG FIT X-Y TOOL」と同じく、下のベースを前後のダミーのハブに取り付け水平にしてからBB中心を指示し、サドルの後退量とステムまでのりーチを測ります。
ホイールを外して前後にダミーハブを取り付け、本体をスタンドに固定しないと計測できないのが難点。
サドルの高さを誰が何回やっても正確に測れるのはGOODです。
値段は約12万円。
当店では多分これを採用する予定です。