おはようございます。こじりのゆみです。
昨日ゴミ捨てに行くとき、茶髪でプリン頭の男性(元ヤンキー風)が、ゴミ拾いしながら歩いていました。
自分の捨てるゴミ袋に、拾ったゴミをいれながらゴミステーションまで歩いていました。
こーゆう見た目のギャップ!良いですねぇ!
わたしのギャップ萌えはさておき。
ここ最近読んだ本、小川糸さんの「ツバキ文具店」です。
これは、6日ほどかけてゆっくり読みました。
「ツバキ文具店」は去年、NHKのドラマでもしていたものです。
ピアノ教室の先生(自宅サロン仲間)が、このドラマが面白い~と言ってオススメしてて、わたしも2,3回見てました。
それを思い出して、なんとなく借りた本です。
それと元々、小川糸さんの本は何冊か読んだことあって好きでしたので。
舞台は鎌倉。鎌倉の八幡神社周辺です。
主人公は、文房具店でありながら、代筆屋です。
代筆とは、例えば賞状の字や、記念碑に彫る字、店のおしながきや町のパンフレットなどデザインに使う字など様々な用途があります。
そしてこのご時世メールで済ませることが簡単ですが、手紙を書いて字の方が、メールよりも心から想いが届くことにより、手紙を代筆する仕事も代筆屋です。
手紙の代筆!?うーむ。。。。自分で書くことが一番いいんじゃないかっ?って思いながら、この物語のページをめくって読みました。
春夏秋冬の四季ごとに、物語が区切られて、季節の移り代わりと主人公のまわりを囲む人間関係
そして代筆によっての出会った人たちとその時の季節のご飯や飲み物、鎌倉の店や風景が見事に描かれてました。
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これだけでも、読んでてワクワク。
食いしんぼうのわたしは、鎌倉にある鰻屋さんの後に、バーに行ってお酒を飲むシーンとかいいねぇ~と思いながら読んでいた。
手紙の代筆は、いろいろ。
ラブレター、お断りの手紙、絶縁状、久しい人への近況報告などなど
代筆ではなくて、自分で書けば!?
と思いますが、この代筆の凄いところは
ただ字が上手いとか達筆ではなく、その人の性格や考え方や、この先の関係を考えて代筆する。
なので、必ずしも達筆な字ではなく、依頼人に合わせて、丸い字や、怒っている字、四角い字で相手に気持ちが届くように書く。
その時の代筆によって、万年筆だったり、ボールペン、筆ペン…
紙やインクもその時の用途に変えて代筆する。
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文房具好きにはたまらないマニアックな文房具が出てくるのも楽しい!
この依頼は断ればよかった!でも仕事なら断ったらプロ失格だ!と仕事に対しての葛藤も共感しました。
あとは、育ててもらった実の祖母とのわだかまり。
血縁者より、近所の親しい友人の方が居心地いい。
という思い。結局、わだかまりが解けないまま他界した祖母との葛藤も見事に書かれてました。
鎌倉舞台、人間関係、季節感と美味しそうなご飯エピソードを入れる文章は
さすが小川糸さんですね。あらゆる作品もこんな雰囲気。
きっと小川糸さんは、食べることが好きな人だと思います。過去の作品もそうだしね。
食べ物話題でついでに。先日鴨鍋した翌日は、蕎麦を入れて食べました
旦那さんと2人分↑