遊んで暮らして損をするほうが、全然遊んで暮らさないよりましだ。

             ジェームス・ターバー(アメリカの作家)



先日、彼が熱をだして仕事を休んだ。
半年から1年の間に病欠で1度は休む彼。
くしくもその現場に初めて立ち会った私は
熱とはいえ微熱に近いはずなのに休むなんてどうしたんだろ?と
身体がきしむと言う彼にマッサージしながら聞いてみたら

「せっかく今日はあなたがいるから休んで
 一緒に過ごしたかったんです」

と言われ、マッサージする手がピタッと止まってしまった。
クサいセリフやな、と思うより前に
仕事だいすき人間が冗談でもそんなこと言うなんて!
熱あがってるんちゃうっ?と心配するほうが先だった。

でも微熱。
会社に休みの電話を入れたあと、おとなしく寝て過ごすだろうと
思ってたら起き上がってパソコンを立ち上げて最新のニュースを
チェックして社用に使ってるアドレス宛てへのメールチェックを始め、
その合間に会社から電話がかかってきた相手に今日の仕事分の指示をしていた。

「そこまでするなら張ってでも行けばいいのに」
「たまにこうしてサボることも大事なんです。
 今日は仕事よりあなたといるほうが大事なんです。
 おいで、抱きしめさせて」

ホンッと仕事してない彼は甘々で優しい。
仕事して帰った彼はストレスいっぱいでこっちの話しを
ロクに聞いちゃいない。

でも甘々な彼だったけど、それまでの溜めこんだストレスを
消化するように3回にわけて数時間ずつ眠りに就いた。
途中に何度か電話で起こされ、指示したり受信したメールに
ちいさくため息をついたりしていた。それが終わるとまた眠りの世界に。

1人になった私は合間に簡単に家事をし、
後は彼の部屋でいるときに日課のネットゲームに勤しんだ。
英語圏のゲームサイトのチャットは短縮語であふれていて
ゲームしながらもチラチラとチェックし、どうでもいい言葉ばかり覚えた。
「wtg」はおめでとう、「ty」はありがとう、「ss」はお気の毒に、
「gg」は行け行け、「gn」はおやすみ、「mf」は友だち…etc。

ただゲームをしてるだけなのにストレスが減る。
とはいえ、ゲーム機を買ってまでしようと思わないから無料のゲームで充分。
お金を遣うと元を取ろうとガメツクなるから怖くて、しない。


間違い探しとちゃうでぇ
 まさしく「(コン)ニャロメ」と言ってそうな猫?


途中、彼が起きてきたので購入したばかりのDVD「めがね」を鑑賞し
気分は南国、与論島。ああゆう何にもないところに旅行したいねと夢の話し。
「見てよ、あのコバルトブルー!いいねぇ」
と彼は何度かコバルトブルーの海と白い砂浜に「いいねぇ」といたく感動していた。

互いにストレスが抜けたところで夜になり、デリのお寿司とビールで乾杯。
つくった味噌汁は彼のために、トマトとカマンベールチーズのサラダは
2人のために。いつもはモッツアレラを使うけどカマンベールのとろける
やわらかさに箸が進むったら、私好みの味を発見した。

翌朝、彼は早朝出勤しました。あと半年は休まないだろうな。



「たまにナマけないと 死ぬね!!」
「うん 死ぬね!!」

         「ライン」西村しのぶより抜粋

玄米ご飯とお味噌汁とお漬け物だけ
でも これは
どんな高級レストランでも食べられない
しみじみ痛感した
最高に 最高に贅沢なごちそうなんだ

               「日々是好日」比古地朔弥より抜粋



辻さん宅で食べるご飯は
平日に1人で食べるより美味しく思える。

まさに食育。
1人より2人で食べるご飯の味覚が冴えてくる。
栄養学や食についての知識を身に付けるとゆうより
50すぎてもなおパクパクと1.5人前は食べれる彼の食欲に
つい私もつられて食べてしまえる。

一緒に食べてると、美味しさが増す。
教養を得るより食べる美味しさを教えてくれる彼とのご飯がすきだ。

what's?

彼のグラスが空く前、醤油がいるかなと思うとき
彼より先に立ち上がり、冷蔵庫から取ってきて渡すと
「阿吽の呼吸ですね」と彼が笑いかける。

そばでテレビの音が流れ、街の雑踏がわずかばかり聞こえるが
それでも私たちの間にこのときばかりは静寂な一瞬が訪れる。

今年で6年目を迎えた私たちは阿吽の呼吸も入手していた。
なんとも形容しがたいむずかしい間柄で
ちょっとしたレアアイテムを見つけた気分。

この関係を飽きないようにするには相手に、2人のあいだに
新たな発見をするのと彼への気づかいを忘れないよう心に余裕を持つ。
それに応えてくれる彼だからここまでつづいてるんだろう。

今週末も美味しいご飯を食べるとするか。

「大丈夫?夜までもつ?そんな頼りないサンドイッチで」

「基本的に夜は重いもの食べません
 お昼にしっかり食べてきてますから」
「わたしはフルーツを少し
 今日はグレープフルーツがあってよかった」
「え?気をつけてることですか?お酒とお菓子禁止です」
「煙草?吸ったことないですからね~~
 あーー朝6時起き守ってます」
「美容法…コストパフォーマンスでサウナに限ります」
「玄米と豆を2対1の割合で」

            「一緒に遭難したいひと」西村しのぶより抜粋



週末の夜、家にいるときはデリを頼むことが多い。
料理をつくるのはいいけどあまった食材を冷蔵庫に入れるのが
イヤな彼は冷蔵庫を開けて一目で何があるかわかるのがベストだと言う。

そう言われたらあまった食材をどうこうするより
デリを頼んだ方が楽じゃん、とつい甘えて油物食べてお酒呑んで…
顔がパンパンにふくらみ身体はむくみ、もう体重計に乗るのが恐い。

これから薄着の季節がやってくるとゆうのにどうしましょ?


43にもなるとやるしか…ね?
  ここまで薄着になる必要はありませんが…


焦ってたところに彼の胃がもたれだし
とにかく消化のいいものを…とロールキャベツをつくった。
下ごしらえのひき肉にナツメグを入れるために。

ナツメグには消化をよくする健胃作用が含まれていて
ほかに催眠作用や頭皮にいいとされている。

これはおかずよりアップルパイなどの焼きスイ—ツに使われるのが多い、
けどスイーツをつくるたびあんなに大量の砂糖やバターを使って作らなきゃ
甘くならないのか…とだんだん食欲が激減してゆき、出来あがったころには
すっかり食べる気が失せ、何も知らない彼にいつも大半を食べてもらっていた。

おかげであなたがつくったのに食べないなら自分も食べないと言われ、
この頃はスイーツをつくれなくなったから料理した。
キャベツは残っても彼が平日、味噌汁に使うから冷蔵庫に入れてもOK。
(料理するとき、これが基本となって考えなきゃならないのが面倒)

味噌汁をつくるようになった彼はおかずも作ろうと

野菜炒めをしたら水が出る。
(一緒くたに炒めず、火が通りにくいのから炒めるのと
小麦粉をほんのちょっとつけると旨味成分が逃げない)

弱火で20分おくところを強火で5分して火をとめて30分放置する。
(初めチョロチョロ中パッパ赤子泣いても蓋取るな、と昔のひとが
お米を釜で炊く心得の格言があるようにレシピ通りに作るのにも
理由があるのに。食材を節約しても料理工程を節約するのはイヤ)

…ダイエットに無頓着なくせに
食べるまでのことには生真面目だったのね。

尚、ナツメグを多量に摂取すると幻覚症状が出るらしい。
そこだけ気をつけてまだ胃の調子が戻らない彼にナツメグを使った
(ひき肉)料理か消化のいいものにして今週末はおとなしく過ごそう。

で、治ったらお祝いのシャンパンで乾杯といきたい。


「ケーキをよく見て!! ケーキは目でいただくの あんたたち!!
 コーヒーは必ずカップ&ソーサーで!! 机の上片付けて!!」

素敵なケーキの時 急に乙女な大森さん……

              「おいピータン!!」伊藤理佐より抜粋
マカロン大集合~♪



乙女な一面を持っている男を乙男(オトメン)とゆうのを
本で読んだとき、彼を見て「ああ、(彼は)これだ」と思った。

週末の朝起きて彼が最初にするのはベットメイクか布団を干すこと。
終わったら空気の入れ替えをするために窓を開け放ち、洗濯機をまわす。
朝食はアップルパイなどのフルーツパンと自分がいれたコーヒー。
そのコーヒーカップの取っ手を持つ小指だけが立ってるんです。

私もコーヒーをご相伴にあずかり、片手に煙草。朝食は食べない派。
ちなみにカップの取っ手は持たず、がっちりカップをつかみます。

食べ終わった後の洗い物をし、元主婦の私より掃除をし、
いつしか“こんな嫁さんもらったら男はさぞ幸せだろうな”と
思うときもシバシバ…。私が男側の気持ちになってどうする!?

これでは…!と昼食に冷蔵庫にあるもので適当に料理し、
食べてる途中でテーブルクロスにこぼしたりしたら彼がキーッと怒る。
「せっかくキレイにしたのに!」と彼がヒステリーを見せる様は
どこぞの奥さんに見えてくるから不思議なもんです。

汚したら洗えばい~じゃない、と私のO型気質の大雑把さは
ときに彼のA型気質な神経質さの地雷を踏んでしまう。でもへこたれないO型。
シャンパングラスを倒し、抹茶塩をこぼし、煙草の灰を飛ばすetc。
それが何年もつづくとさすがに彼も諦めたのか折れたのか
「もうあなたに(テーブルクロスを汚さないのは)期待してませんから」
と有り難きお言葉を頂戴したばかり。以後こぼさないのが天の邪鬼な私。

自他共に認める酒呑みな私はおやつを食べる習慣がないですが
彼がたまにケーキ食べたい!と立ちあがり、デパートまで買いにいく。
買ってきたら彼はすぐさま紅茶をいれて私も頼んだのを一緒に食べる。
そこでいつも彼から「一口ずつ味見したいなぁ」と甘えた声で言われ、
可愛い女子に言われたら「うんうん」と交換したくなるのに
やけに肌がスベスベしてるおっさんに小首かしげられてもなぁ…と
お皿ごと彼から遠ざかってしまうのはなんでだろ?

ケーキじゃない日はポテチ食べたりおやつが習慣化してる彼。
ダイエットしたいからとお酒を控えてるのに高カロリーなおやつ食べて
ダイエットの意味があるんだろうか?

機械に弱く、テレビのタイマー録画さえ手間どり、
Wiiの初期設定も私が段取りして一緒にWiiFITでダイエットに励む。

お風呂上がりには二ベアの乳液を顔につけて身体にボディクリーム
塗ってハンドクリームも別につけて、肌磨きに余念がない。

…がんばってるなぁ、乙男。
彼は少女趣味がないけど行動がいちいち女っぽく見え、
私のなかの忘れ去られた女子力を思い起こさせる。

彼が女だったら友だちになってなかった気がする。
彼が男で良かった。
こんな私たちはもうすぐ6年目のつき合いになろうとしている。



Q. 好きな人といると、あっという間にタッてしまうものは?

               「適当手帳」高田純次より抜粋


A. 時間 


深く探求すればするほど、知らなくてはならないことが見つかる。
人間の命が続く限り、常にそうだろうとわたしは思う。

         アルベルト・アインシュタイン(ドイツの物理学者)



出合った頃の彼は、こう見えてた


MasterYODA.

……はずが、

MasterYO…ちゃうやん!

今ではこう見えてしまう。

年齢差があればあるほど以外と自分をさらけだせるのかもしれない。
ふだんの私たちはこども以上に自由気ままに過ごしている。

でも夜になると
私より人生経験の多い彼がたまに父親の顔をのぞかせ、
えんえんとお酒を呑みつづける私にストップをかけさせる。
そのお返しに私のなかに組み込まれてる母性本能が
えんえんとテレビの前から離れず寝ようとしない彼にストップをかけさせる。

30代といえども彼からしたら私は若く見られている。
そんな彼が私に自分の最期を看取ってほしいと言う。
遺書の更新もした(正確には私が酔っぱらって遺書もらってないと
言って書いてもらったが後日もらってたと発覚、去年より遺産増えてた…)。

残すは彼がどんな風になっても私が守ってやるってゆう気持ちだけ。
気構えがあったら後のことは自ずとついてくる。

再婚する気がないんだから世の中にひとりくらい守ってやるって
思えるひとがいた方が張り合いがある。彼は彼で私を生きる糧と言う。

これから彼と、そして彼がどんな風になってゆくのか見つめ続けたい。


どぉも、こなきじじいでぇす☆
    実は、私がヨーダだったりして?